「ヤヌスの鏡」34年ぶり映像化 桜井日奈子が凶悪な“不良女子”に!?
2019年6月14日 07:00

[映画.com ニュース]1981~82年に「週刊セブンティーン」で連載された人気漫画「ヤヌスの鏡」が動画配信サービスFODで連続ドラマ化され、桜井日奈子が主演することがわかった。同作は85年に杉浦幸主演でドラマ化されており、約34年ぶりの映像化。桜井は突然、“凶悪な不良少女”という別人格を発現させてしまう女子高生を演じている。
宮脇明子氏による同名漫画が原作。主人公の小沢裕美は厳格な家庭に育ち、幼いころから祖母に厳しく教育されてきた。特に異性との交友については厳しく、交際などもってのほかだ。しかし、ひそかに生徒会長へ恋心を抱いていたことが祖母に知られ、裕美は納戸に閉じ込められてしまう。
そこには古い鏡台があり、引き出しには口紅や香水、母の破れた写真が入っていた。裕美は誤って、香水を床に落としてしまう。すると鏡に映った自分に、幼き日の自分が自分に話しかけている不可思議な光景を目撃する。過去の記憶がフラッシュバックし、ついには気を失った裕美。気がつくと彼女は、規範とは無縁の不良少女・ユミとして生活を送っていた。
“岡山の奇跡”として脚光を浴び、近年は「殺さない彼と死なない彼女」など主演映画が続く桜井が難役に挑む。おとなしい優等生と夜の繁華街に出没する少女という、所作や言い回しなどすべてが正反対の役どころ。アクションにも挑戦しているが、「ヒロミは今まで演じてきた役に近かったのですが、ユミは今までに演じたことがない挑戦的な役でした。ユミの何にも動じない余裕と強さを表現するにはどうすればいいのか、強がりに見えないように気をつけました。衣装やメイクが特徴的なので、2人のスイッチの切り替えはそういったことで助けていただきました」といい、「大人しい優等生でいようとするヒロミと対照的なユミの、それぞれの気持ちに寄り添うことは難しくはなかったです。誰でも多面をもっていると思います。それは、理性がきちんと働く普通の人でも少なからず心のバランスを保つのに必要だし、多面であって当たり前なのかもしれないな、と改めで思いました。誰もが抱える心の悩みに寄り添える作品になれると嬉しいです」と真摯に思いを込めた。
プロデューサーの清水一幸氏も、「子どものころ、テレビにくぎ付けになった作品のひとつに『ヤヌスの鏡』がありました。『古代ローマの神・ヤヌスは』で始まるナレーション、優等生と不良少女の二役を演じ、変わる主人公の姿にドキドキしたのを覚えています」としたうえで、「“主人公は誰に?”と考えたときに、この役柄はとにかく普段とのギャップ、不良少女のイメージからかけ離れている方に尽きる! と思い、それは…桜井さんしかいない! と思い、桜井日奈子さんにお願いしました。普段は優等生の役が多い桜井さんの不良少女姿、こちらも必見です」とコメントを寄せている。
「ヤヌスの鏡」は、8月にFODで配信予定。
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