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「ライオン・キング」は実写?アニメ? J・ファブロー監督も答えられず…

2019年6月5日 11:00

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アニメでも実写でもない、まったく 新しい映像体験に
アニメでも実写でもない、まったく 新しい映像体験に
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[映画.com ニュース] 米ウォルト・ディズニー・スタジオが実写とCGを高度に融合させて製作した「ライオン・キング」の世界公開が迫るなか、同作のカテゴリー分けをめぐって論争が起きている。

CGによって描かれた「ジャングル・ブック」のジョン・ファブロー監督がメガホンをとる今作は、アフリカの大自然を舞台に、“未来の王”となるべき若きライオン・シンバの冒険に迫る物語。「ジャングル・ブック」との最大の違いは、同作の製作現場にモーグリに扮した子役ニール・セティがいたが、今作はすべてがCGによって生み出されているという点にある。

画面に映るすべてのものがCGで描かれているため、本来であれば「アニメーション映画」と分類されるべきだが、ファブロー監督によれば必ずしもそうではないという。米Slashfilmが実写なのかアニメなのか確認すると、「実はどちらでもない」とファブロー監督は答えている。「現場には本物の動物も本物のカメラもないし、本物の演技を記録するパフォーマンス・キャプチャーも使われていない。すべてがアーティストの手によって生み出されている」。だが、アニメーション作品とは呼んでほしくないと強く訴える。

「これをアニメーションと呼ぶと、観客に誤った期待を抱かせてしまうし、それによって観客は映画を見る態度を変えてしまう。僕が期待しているのは、観客が先入観を持たずに楽しんでくれることだ」

だが、すべてがCGで生み出されているのは事実で、実写ではないことも紛れもない事実のため「正直、これを何と呼べばいいのか自分でも分からない」とファブロー監督は困惑している様子だ。そのため、「ライオン・キング」が提供するのは、アニメでも実写でもない、まったく新たな映像体験と言えそうだ。「ライオン・キング」は、8月9日から全国で公開。

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