二宮金次郎を演じた合田雅吏、役になりきり「土を食べた」
2019年6月1日 17:03

[映画.com ニュース] 桜町領(現・栃木県真岡市)をはじめ、600以上の農村の復興に尽力した二宮金次郎の知られざる半生を描いた「二宮金次郎」の初日舞台挨拶が6月1日、東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールで行われ、主演を務める合田雅吏、田中美里、成田浬、犬山ヴィーノ、榎木孝明、五十嵐匠監督(「地雷を踏んだらサヨウナラ」「長州ファイブ」)が出席した。
二宮金次郎を体当たりで演じた合田は「やっとここに立つことができました。全身全霊で撮った作品なので、(初日を)心待ちにしていましたし、皆さんに見ていただき、感無量です」と万感の思い。撮影中に加えて、クランクアップ後も、二宮尊徳をまつる小田原・報徳二宮神社をたびたび参拝したといい「行くたびに、金次郎先生がニヤニヤしていて『おお、来たか』と言ってくださる雰囲気を感じた」と話していた。
五十嵐監督によると「土が見つめる、人間の営みを描きたかった」といい、劇中では合田が土を食するシーンも。当の合田は「最初はスタッフさんが、チョコフレークを砕いたものを準備してくれたんですが、撮影が進むうち、監督に『土、食べます』って。抵抗もなかったです」と振り返った。
妻のなみを演じた田中は「合田さんが金次郎さんになっていく姿を、間近で見守ることができて、とても幸せだった」と回想。合田とは以前も夫婦役で共演しており「あのときは合田さんを殺しました。(俳優は)不思議な商売ですね」(田中)、「お風呂に沈められ、湖に捨てられて……」(合田)と笑いを誘った。
特別出演を果たした榎木は、企画の段階から関わっていたといい「五十嵐監督とは、何本もご一緒していますし、ぜひと名乗り出た」。キャスティングについても「主演は合田さんしかないでしょう、というところから始まっていた」と明かし、「大切なのは、成功をイメージすること。今日は(成功の)半分で、残りはどのくらい多くの皆さんに見ていただき、評価をいただけるか。英語版も完成しましたし、世界にも広めたい」と意欲を燃やした。
「二宮金次郎」は、6月28日まで東京都写真美術館ホールで上映。製作委員会では、映写機とスクリーンを積んだバン「二宮金次郎号」を購入し、依頼に応じて全国巡回上映の対応をしている。
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