タランティーノ最新作がカンヌでお披露目!ブラピが目を潤ませるひと幕も
2019年5月23日 12:00

[映画.com ニュース] 第72回カンヌ国際映画祭で5月21日(現地時間)、クエンティン・タランティーノの新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」がコンペティション部門で披露され、レッドカーペットが熱狂に包まれた。
「パルプ・フィクション」がパルムドールに輝いてから25年目にあたる今年、本作の完成を待ってカンヌがぎりぎりにコンペティションにエントリーさせただけに、本映画祭でもっとも注目されていた作品だ。レッドカーペットには、タランティーノを囲んでレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ダコタ・ファニングらがずらりと並んで、壮観な風景となった。
上映前には、タランティーノからのメッセージとして「観客のためにどうか映画のストーリーを明かさないでほしい」という旨が告げられるひと幕も。そして上映後は、場内は総立ちのスタンディングオベーションとなり、タランティーノとピットが目を潤ませていた。
タランティーノの意図を尊重してストーリーは明かさないが、1960年代終わりのハリウッドを舞台にした物語には、ふたつの要素がある。ひとつは、ディカプリオとその相棒にして代役のピットが演じるスタントマンの話。もうひとつが狂信的なカルト集団のリーダーで、女優シャロン・テートほか凄惨な殺人を犯し世紀の殺人鬼と言われたチャールズ・マンソンとそのグループの話だ。このふたつの軸が最終的に交わるわけだが、そこはタランティーノ。この時代のハリウッドに関わる引用やオマージュにあふれ、ユーモラスかつホラー的な要素もあり、もちろんバイオレントも含む、ファンには垂涎の内容と言える。ロビー演じるテートのほか、当時の夫のロマン・ポランスキー、スティーブ・マックイーンといった実在の人物もキャラクターとして登場し、スパゲッティ・ウエスタン、とくにセルジオ・コルブッチに対するオマージュもある。

翌日に行われた会見では、ディカプリオやピットがいるにもかかわらず質問はほとんどタランティーノに集中した。本作の位置付けについて聞かれると、これまでずっと一緒に仕事をしている旧知のスタッフに脚本を読んでもらったところ、「これまでの8本が全部詰まったような9作目だ」と言われたことを明かし、「まさに自分もそう思う」と語った。また、この時代のハリウッドに特に愛着があるのか問われると、「携帯が登場する前の時代ならいつでも好きだ」と答え、笑いを誘う場面も。マンソンについては、「調べれば調べるほど謎が深まる。だから余計に興味をひかれるのかもしれない」と語った。
一方、共演について聞かれたディカプリオとピットは、「彼との共演はとてもやりやすかったよ。僕らは同じ頃にキャリアをスタートして、同じ時代に成長した。クエンティンは役柄に対して細かい背景を考えていたし、彼らの関係や友情についても考え尽くしていたから、とても演じやすかった」とディカプリオが話すと、ピットも「レオはプロ中のプロだから、たとえその場でクエンティンが即興するようなことがあっても、とてもやりやすかった。笑いもあったし、本当に楽しかったよ」と応じていた。
本作は全米で7月26日に公開、日本では8月30日に封切られる。(佐藤久理子)
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