岩田剛典×高畑充希、“新人”細田佳央太&関水渚への教訓となる失敗談を告白
2019年5月7日 22:09

[映画.com ニュース] 安藤ゆき氏の人気漫画を実写映画化する「町田くんの世界」のジャパンプレミアが5月7日、東京・有楽町マリオンで行われ、主演の細田佳央太と関水渚をはじめ、共演の岩田剛典、高畑充希、太賀、池松壮亮、北村有起哉、メガホンをとった石井裕也監督が出席。登壇予定だった前田敦子は、自宅で膝の靭帯を負傷したため欠席となった。
勉強も運動も苦手なのに周囲の人間たちから愛される男子高校生・町田一(細田)と、“人間嫌い”のクラスメイト・猪原奈々(関水)の不器用な恋愛を軸に、周囲を取り巻く個性的な人々が成長していく姿も描き出す。有楽町マリオン1Fセンターモールで開催されたレッドカーペットイベントでは、前田のコメントがMCによって代読された。「今日という日をとても楽しみにしていたので、皆様とお会いすることが叶わず、とても残念です」という言葉に続き、「撮影は青春を感じて、毎日が甘酸っぱかったです。きっと皆さんも恋をしたくなると思いますので、ぜひ映画を楽しんでいただければと思います」と集まったファンにメッセージが送られていた。
丸の内ピカデリーで行われた舞台挨拶では、岩田が「初々しさと瑞々しさが画面いっぱいに広がるほどの素晴らしい演技を見せてくれている」と細田と関水を絶賛。クランクイン前には、石井監督から「(芝居で)2人をめちゃくちゃにしてくれ」と伝えられていたようで「プレッシャーをかけられていた気がします。現場は緊張感があって、全てを見透かされている気がしました」と述懐。その発言に深く頷いていた太賀は「新人2人を前にして、先輩らしい振る舞いをしたかったんですけど、僕らもガチガチに緊張していたので、一切手を抜くことなく臨ませていただいた」と振り返っていた。
細田と関水が演技経験ほぼゼロの新人であることにちなみ「新人時代の失敗談」を問われると、岩田は「初めて出演した舞台のゲネプロで大遅刻をしてしまった。ゲネプロ中の舞台に、スライディング土下座をしましたね(笑)。生きている心地がしなかった。(細田と関水は)そういうことはないと思いますが、遅刻は本当にダメ」と告白。一方、高畑は「初めての映画での沖縄ロケ。食べ過ぎてしまって、ファーストシーンとラストがつながらなかった(笑)。顔が満月みたいになって……。14歳の夏、反省しました。地方ロケでは美味しいものがあるので、気をつけてください」とアドバイスしていた。
初の大舞台に臨んだ細田と関水は「(撮影中は)自分の役のことでいっぱいいっぱい。皆さんが話しかけてくれたことで、緊張の糸がほぐれていきました」(細田)、「前田敦子さんが休憩中にたくさん話しかけてくださいました。私が日焼けしやすいと言うと、翌日に日焼け止めを持ってきてくださったんです。それが嬉しくて、今でも保管しています」(関水)と“先輩”キャストに感謝しきり。「(2人が)どんな役者になってほしい?」と質問された池松は「芝居、パフォーマンス、歌、ダンスで人を幸せにするような岩田さんのような俳優に、そしてピーターパン役で夢を与えた高畑さんのような女優になってほしい」と願いを込めつつ、「太賀さんのような屈折した大人にはならないように心がけてほしい」と茶化して、場内の笑いを誘っていた。
「町田くんの世界」は、6月7日から全国で公開。
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