小松菜奈&門脇麦、渋谷のカラオケボックスでギターの共同練習
2019年4月24日 20:56
[映画.com ニュース] 居場所を求める若者たちの恋と青春をオリジナル脚本で描く音楽ロードムービー「さよならくちびる」の完成披露試写会が4月24日、都内で行われ、小松菜奈、門脇麦、成田凌、脚本も手がけた塩田明彦監督(「黄泉がえり」「どろろ」)が登壇した。
解散を決めた女性デュオ「ハルレオ」のハル(門脇)とレオ(小松)は、サポート役であるローディの青年シマ(成田)とともに最後の全国ツアーに出発。レオはシマに、シマはハルに思いを寄せており、ハルもまたレオに友情を越えた感情を抱いていた……。「ハルレオ」が歌う主題歌プロデュースを秦基博、挿入歌の作詞・作曲をあいみょんと、それぞれ人気ミュージシャンが楽曲を手がけた。
本作で初めての歌唱とギター演奏に挑んだ小松は「不安や怖さもありましたが、麦ちゃんという信頼できる方が一緒だったので、楽しく練習ができた」と初共演の門脇に感謝の意。一方の門脇も「最初はなかなか上達せずに、ゴールが見えなかったが、菜奈ちゃんとの練習で、(演奏する)楽しさを思い出した。一緒にギターを背負って、渋谷のカラオケにも行った」と振り返った。
全国各地でライブシーンも撮影され、「場所によってお客さんの反応も違いますし、アーティストさんになった気分。良い経験をさせてもらった」(小松)、「いざ、お客さんを目の前にすると、楽しんで帰っていただきたいという気持ちになり、不安とか言っていられなかった。お客さんが、わたしたちをミュージシャンにしてくれた」(門脇)と手応えは十分。ふたりの“旅路”に帯同した成田は、「同じ曲でも、(場所によって)すべて違って見えた。いい景色を見せてもらった」と話していた。
舞台挨拶には、秦がサプライズ登壇し「最初に『さよならくちびる』という言葉をいただき、大切な言葉なんだろうなと思い、そのまま曲にできたらと」と回想。小松へのボーカルレッスンについて「スタジオは緊張感があり、孤独で不安なもの。なるべく楽しく、ほめて伸ばせたらと思い、ほめてほめて(笑)いい歌が録れました」を明かすと、小松は「デモ音源をいただき、秦さんの名前でこのまま出せばいいのにと思った。これは台無しにできないなというプレッシャーもあった」。塩田監督も「初めて聞いて鳥肌が立った。曲をいただいて1年以上経つが、今も毎日聞いている」と秦の楽曲にほれぼれしていた。
「さよならくちびる」は、5月31日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。