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「永遠のこどもたち」脚本家、監督デビュー作で衝撃とドラマ性を追求

2019年4月12日 21:30

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メガホンをとったセルヒオ・G・サンチェス監督
メガホンをとったセルヒオ・G・サンチェス監督
(C)2017 MARROWBONE, SLU; TELECINCO CINEMA, SAU; RUIDOS EN EL ATICO, AIE. All rights reserved.

[映画.com ニュース]「マローボーン家の掟」(公開中)のメガホンをとったセルヒオ・G・サンチェス監督が撮影を振り返り、長編監督デビューを飾った本作について語った。

舞台は、海沿いの森のなかにひっそりとたたずむ大きな屋敷。そこに暮らすマローボーン家の4人兄妹は、心優しい母の死後、“5つのおきて”に従いながら、世間の目を逃れるように生きていた。忌まわしい過去を振り切り、屋敷で再出発を図る彼らだったが、凶悪殺人鬼である父親を殺害したことをきっかけに、4人の平穏が崩れ出す。

本作は、「ジュラシック・ワールド 炎の王国」のJ・A・バヨナ監督が製作総指揮を担った。これまでバヨナ監督作「永遠のこどもたち」「インポッシブル」の脚本を手がけてきたサンチェス監督。「ずっと自分は監督をしたいと思っていたのでとても楽しかったし、まったく苦労は感じなかったよ。脚本を書くというのは独りの仕事で、撮影をするというのは本当にみんなと一致団結してできるものだから。人のために脚本を書くというのは、まるで招待されていない誕生日会のケーキを作るようなものだからね(笑)」と、念願かなっての監督挑戦だったことを明かす。

バヨナとは3度目のタッグとなるが「私の自由を守るために非常に手助けをしてくれたんだ。バヨナが監督を務めたときに、ギレルモ・デル・トロが製作総指揮をとっていた関係と似ていた。技術的なことや美術的なこと、やりたいことをできるだけかなえられるように、他からの介入や”監督としての自由”を守ってくれたんだ」と、以前から親交のあったバヨナに信頼を寄せる。

バヨナからアドバイスを受けることもあったようで、「この作品は非常にバランスが必要な映画なので、ジャンル映画にならないようにと気配りしてくれたんだ。観客を2度3度驚かすようなところを作ったら、そのあとはドラマに重きを置くようにという風に教えてもらった。この作品はサスペンスだけど、“サスペンスのフェアリーテイル(おとぎ話)”のようにしたいという思いがあったので、そのバランスに関しては彼がいろいろとアドバイスをしてくれた」とサポートに感謝した。

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