ムロツヨシ“逆オファー”成功! リメイク版「最高の人生の見つけ方」で念願の役どころ
2019年4月3日 06:00
[映画.com ニュース] 俳優のムロツヨシが、吉永小百合と天海祐希の約18年ぶりとなる共演作「最高の人生の見つけ方」に出演していることがわかった。ムロが演じるのは、天海扮する女社長・剛田マ子の秘書である高田学。今回“逆オファー”ともいえる形で、俳優としての夢を叶えていたことも明らかになった。
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが出演した米映画「最高の人生の見つけ方(2007)」(ロブ・ライナー監督)を原案とする本作は、主役を女性に変更。人生のほとんどを家庭に捧げてきた主婦・北原幸枝(吉永)と、人生のほとんどを仕事に捧げてきた社長・剛田マ子は、突然の余命宣告を受ける。入院して初めて「自分の人生がむなしい」と気づいた2人は、ひょんなことからある12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を手に入れ、項目を代わりに実行すると決断する。
映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍する一方で、明るいキャラクターでお茶の間の人気を博し、バラエティ番組からも引っ張りだこのムロ。現在の事務所に所属した際に「一番好きな映画」「こんな役柄を演じられる俳優になりたい」と志していたのが、「最高の人生の見つけ方(2007)」に登場する秘書トマス(ショーン・ヘイズ)だった。だからこそ「『好きな映画はなんですか?』とこれまで何十回、何百回とインタビューで質問され、ずっとあげていたのがハリウッド版の『最高の人生の見つけ方』。そしてやりたい役としてあげていた秘書。まさか日本版に出演して、しかも秘書役を演じる日がくるとは!」と驚きを隠せない。
高田は、幸枝とマ子の突拍子もない提案に翻ろうされながらも、余命わずかな2人のために最大限のサポートを尽くす人物。小岩井宏悦プロデューサーは「実は、別の役で出演の依頼をしに行った際、ムロさんから『秘書役をやりたい』と逆オファーがあった。熱意を持ってくださっていることをきっかけにこの高田という秘書役をムロさんへお願いした」と起用の理由を告白した。
そんな“最高の奇跡”について「このめぐり合わせは“嬉しい”の一言ではもう言い表せない。スゴイと思うと同時に、言ってみるもんだなと思いました(笑)」と話すムロ。「ずっと演じたかった役を、吉永さん、天海さんをはじめとするキャスト・スタッフの方々とご一緒に作っていくのは夢のような日々でした」とコメントを寄せている。
「最高の人生の見つけ方」は、前川清と満島ひかりも共演し、犬童一心監督がメガホンをとる。10月11日から全国公開。