サンダンス&ベルリンで栄冠! 長久允監督作「ウィーアーリトルゾンビーズ」予告完成
2019年3月28日 08:00

[映画.com ニュース] 新鋭・長久允監督の長編デビュー作「ウィーアーリトルゾンビーズ」が6月14日に全国公開されることが決定し、予告編が初披露された。サンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭で注目を浴びた独創的な“長久ワールド”の一端が明らかにされている。
短編映画「そうして私たちはプールに金魚を、」で、第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを受賞した長久監督。音楽を通じて成長する子どもたちの姿を描いた本作では、日本人初となる第35回サンダンス映画祭「ワールドシネマ・ドラマティック・コンペティション部門」審査員特別賞のオリジナリティ賞を獲得。さらに第69回ベルリン国際映画祭「ジェネレーション14プラス」部門にて、長編日本映画初の快挙となるスペシャル・メンション(特別表彰)に輝いた。
“新世代×豪華俳優陣”のコラボレーションが実現したキャストの布陣にも注目が集まっている。物語をけん引する少年少女役には、「そして父になる」で福山雅治の息子役を演じた二宮慶多、「クソ野郎と美しき世界」の好演が記憶に新しい中島セナ、草なぎ剛主演ドラマ「嘘の戦争」の水野哲志、天才似顔絵士として話題をさらう奥村門土が集結。長久監督の才能に惹きつけられ、佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮、初音映莉子、村上淳、西田尚美、佐野史郎、菊地凛子、永瀬正敏といった日本を代表する名優たちが出演している。
予告編は、主人公のヒカリ(二宮)が「先週、僕の両親はバス事故で死にました」と衝撃的な告白をする場面からスタート。その後、同じく両親を亡くしたイシ(水野)、タケムラ(奥村)、イクコ(中島)と偶然出会い、バンド「リトルゾンビーズ」を結成する。そんな複雑な背景を持つバンドが生み出す楽曲に、周囲の大人たちは熱狂。そのひとりを演じた池松は「いつだって時代は子どもが変えるんですよ。“キッズ・アー・オールライト”ですよ!」と興奮しっぱなしだ。その光景にどこか冷めた様子のヒカリは「そうか、このバンドはさ、僕らが、ゾンビが、感情を手に入れるための冒険なのかもしれない」と分析するように語ってみせている。
「ウィーアーリトルゾンビーズ」は、6月14日に全国公開。
(C)2019“WE ARE LITTLE ZOMBIES”FILM PARTNERS
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