斎藤工「麻雀放浪記2020」公開確定に安ど 舞台挨拶では“神対応”でファン喜ばす
2019年3月20日 20:20
[映画.com ニュース]斎藤工と白石和彌監督がタッグを組む映画「麻雀放浪記2020」の完成報告ステージイベント&舞台挨拶が3月20日、東京・新宿バルト9で行われ、斎藤と白石監督をはじめ、キャストのもも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、竹中直人が出席。斎藤らは、本作の出演者であり、麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたピエール瀧容疑者について言及しつつも、集まったファンに対して最大限の感謝を伝えるべく“神対応”を見せていた。
本日午前、配給の東映が開催した会見によって劇場公開が正式に決定した「麻雀放浪記2020」。斎藤は「今朝、公開決定の発表があるまで、不安のなかで過ごしていました」と告白。「(瀧容疑者の逮捕は)ニュースで知り、状況が咀嚼できませんでした。映画やドラマ、色んな作品で重要なピースのひとつでした。これから起こることは計り知れない。うねりの始まりを見ているよう」と現在の心境を吐露しつつ「作品を届けるというゴールに向かって突っ走ってきました。東映さん、白石監督が会見で英断をしてくださったと思い、今はとてもホッとしています」と安どの表情を浮かべていた。
白石監督は「(瀧容疑者が)このようなことを起こすとはゆめゆめ思わなかった。やってしまったことを許すことはできない。ただ日本のエンタテインメントにおいて、過去の作品を何も考えずに封印するというのはどうなるのだろうかという思いがあります。(今回の決断が)正しいかどうかはわかりませんが、いつかきっと間違っていなかったと言ってもらえるように……」と思いの丈を述べる。そして「今までの作品群のなかで、禁止薬物を使用するシーンを描写してきました。これからは作品とは別に、(薬物を)使用することはよくないと啓発できるような運動を、個人的に取り組んでいきたいと思っています」と打ち明けていた。
もも、ベッキー、竹中も同様に沈痛な胸の内を明かす。「映画の中で一緒に芝居をするシーンはなかったんですが、同じ映画に出られるということが嬉しかったので、とても残念でした」(もも)、「共演シーンもありましたし、この作品だけじゃなく、色々なことがどうなっていくのかと。今朝の会見で公開されることが決まりホッとしました」(ベッキー)、「(瀧容疑者は)大好きな俳優であり、ミュージシャンだった。ニュースを知った時は胸がえぐられるような思い」(竹中)と語っていた。
一方、舞台挨拶では、斎藤らは作品の見どころを猛アピール。公開前の試写を一切行っていない本作について、白石監督は「今年一番ぶっ飛んだ映画であることは間違いない。非常に中毒性があります。編集や音楽をつける段階などで何度か見てはいるんです。昨年の8月に完成してから、もう1回見たいと思っているんですが、東映さんは見させてくれない(笑)。だから、今一番見たい映画」と説明していた。
“試写をしない”という姿勢は徹底しており、この日も上映はなし。その代わりに上映する作品を発表することになった斎藤が「映画『昼顔』を(上映します)」とボケをかますと、場内は爆笑。やがてイラストレーターの和田誠が初監督した映画「麻雀放浪記」を上映することを告げて「僕らも一緒に鑑賞します」と宣言した。さらに「『麻雀放浪記2020』も是非見て頂きたい。ここにいらっしゃる全員にムビチケをお配りさせていただきます。4月5日は、お近くの劇場に足を運んでいただければ!」とサプライズプレゼントを用意していた。
「麻雀放浪記2020」は、4月5日に全国公開。
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