永野芽郁、北村匠海からの感謝の手紙に涙腺崩壊「この光景、ずっと忘れない」
2019年3月15日 19:33
[映画.com ニュース]第23回電撃小説大賞(KADOKAWA)で大賞に輝いた佐野徹夜氏のデビュー作を映画化した「君は月夜に光り輝く」が3月15日、全国299スクリーンで公開初日を迎え、ダブル主演の永野芽郁と北村匠海をはじめ共演の甲斐翔真、メガホンをとった月川翔監督が東京・TOHOシネマズ日比谷での舞台挨拶に出席した。
不治の病“発光病”により余命わずかの高校生・まみず(永野)が、願いを代わりに実行してもらう“代行体験”を同級生の卓也(北村)に依頼し、交流していく姿を描いた感動作。永野は「自分が出ているのに、こんなにも心が温かくなったり、泣けたり。そんな作品が、いつか皆さんのもとに届くんだと思っていたら、そんな日が突然来た感覚があります」と実感がない様子だが、「この映画を見終わったあと、悲しい気持ちになっていないと思うんです。撮っているときも、初めて見たときも、私は悲しいよりも嬉しいのほうが強くて。スタッフさんみんなが『命が輝く映画を撮るんだ』と。幸せな温かい涙があふれる映画が作れたと思っています」と明かす。「また10年後に、みんなで一緒に映画を作れるように……」と願いを込めると、北村は「アクション映画でも作りましょうか」と優しくほほ笑みを投げかけていた。
また、登壇陣には「人生を変えた出会いは?」との質問が。北村は「寺尾聰さんですね。ドラマで一緒になって」と切り出し、「先生対生徒という役でしたが、撮影の合間、本当の先生みたいにいろんなことを話してくれた。『俺もお前も同じスタートラインだ。エンドロールに芸歴は載らない。全員がヨーイドンで一歩目を踏み出す。輝きたいなら、人一倍頑張らなきゃダメだ』。僕のなかに残っている言葉です」としみじみと語る。永野は「スカウトマンの人。小学校3年生の夏、吉祥寺のアーケードの靴屋さんで、お母さんと運動会で履く靴を選んでいたんです。『瞬足が良いかな~』とか。そこで声をかけてくれなかったら、私はここにいない。全く違う人生を歩んでいたと真剣に思います。ありがとうございます、スカウトしてくれて」と目を細め、これに北村は「絶対に瞬足が良い。コーナーでめっちゃ曲がるから」とつぶやいていた。
さらにこの日は、北村から「撮影最終日に、軽く『手紙書くわ~』と言ったけど、本当に書いてきました」と、永野へサプライズの手紙が。永野は「え、待って! ほんとやだ、こういうの」と後ずさりし、「泣いちゃう。スタッフさんもみんなも知ってたの? うわ、頷いてる!」とパニック状態だ。
便箋には「現場では芽郁ちゃんが太陽で、僕が月。芽郁ちゃんがいれば空気が変わるし、笑顔や涙であふれる」「至極大人の考えを持っているのに、まだ19歳。さらにさらに人を魅了する女優になっていくのが、楽しみで仕方ありません。また映画やろうね」など、3枚にわたって感謝が綴られていた。読み上げられる間、永野は報道陣のカメラに映らないよう両手で顔を隠し、「もう泣いている顔を撮られるの嫌なの!」と悲鳴をあげる。北村から差し出されたハンカチを借り、目元をひっきりなしに拭うと、サイリウムの光でイエローゴールドに染まった客席を眺めながら「この光景、ずっと忘れない。すごく温かい気持ちです」と感激の声を漏らしていた。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。