杉田成道「北の国から'95 秘密」秘話を告白 宮沢りえ起用の真相も
2019年3月10日 14:30

[映画.com ニュース] 倉本聰氏が原作・脚本を手がけた国民的人気ドラマシリーズのスペシャル版で、1995年6月に放送された「北の国から'95 秘密」が3月10日、愛知・豊橋で開催中の「ええじゃないか とよはし映画祭2019」で特別上映された。同作の演出を手がけた杉田成道が、同映画祭を運営する映画プロデューサーで監督の森谷雄、「踊る大捜査線」シリーズや「幕が上がる」で知られる本広克行、同映画祭のアンバサダーを務める女優の松井玲奈が、穂の国とよはし芸術劇場PLATでの舞台挨拶に登壇した。
「北の国から」は81年10月~82年3月、フジテレビ系の連続ドラマとして放送後、ドラマスペシャルとしてシリーズ化され、83年~2002年に8本が制作・放送された。北海道・富良野を舞台に、雄大な自然のなかで田中邦衛が演じる主人公の黒板五郎と長男・純、長女・蛍の成長を21年間にわたって描いた。94年6月9日に放送され、視聴率30.8%を記録した「北の国から'95 秘密」は、富良野でごみ収集の仕事をする純と札幌で暮らす初恋の相手・れい(横山めぐみ)の遠距離恋愛と別離、シュウ(宮沢りえ)との出会い、札幌で看護婦(現看護師)として働いていた蛍(中嶋朋子)と妻子ある男の不倫による駆け落ちなどに焦点が当てられている。
豊橋のふるさと大使で、同映画祭で今年から新設されたコンペティション部門の審査委員長を務める杉田は、「内容は忘れちゃってて……。さっきちらっと見たけど、これは初めてハイビジョンで撮った作品だ。スクリーンの方がいいなあ。ここは音もとっても良くて、演じているやつらが随分と名優だねえ」とニッコリ。今作のヒロインとして出演した宮沢りえに話題が及ぶと、「それまでは純の相手っていうのはオーディションで決めていたんだけど、このときは台本を読んで『宮沢しかいねえ!』と倉本聰に言ったんだ。だって、恋人の親父と一緒に風呂入って違和感を覚えないのなんて、彼女しかいねえって」と明かした。

吉岡と中嶋に対しても、「純も蛍も『吉岡くん』『朋子ちゃん』ではなく、ほとんど役名で呼ばれるようになっちゃっていたんだな。2人とも『俺は純じゃない』『私は蛍じゃない』という自我が芽生えていた。この作品では、蛍の不安定な心理状態が本人にもリンクしたんだろうなあ。いい演技でしたね」と振り返った。そして、「(同シリーズは)ひとつの大河ドラマだなあ。最初は『土』をテーマにしていたんだけど、段々とテーマが『時間』になっていった。クニ(田中)さんには、五郎の生き方には『諦念』というものがあると伝えていたんですよ」と目を細めていた。
同シリーズの大ファンで、この日も鑑賞した本広監督は「3時間5分、散々泣いた。どれだけ水分が出るんだよ! と言いたくなるくらい。素晴らしいですね」と語り、目は真っ赤。かつてフジテレビのドラマ部に在籍していた森谷氏は、「杉田組が北から帰ってくると、日に焼けていて格好良かった」と述懐する。穏やかな面持ちの杉田は、「撮影が終わって帰るときは『二度と来るか、バカヤロー』と言い続けてたんですよ(笑)。倉本聰の悪口ばっかり言っていましたから」と話し、場内の笑いを誘っていた。
「ええじゃないか とよはし映画祭2019」は、3月10日まで開催。
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