「青の帰り道」清水くるみ 母親役・工藤夕貴との共演が大きな刺激に
2019年3月9日 17:55

[映画.com ニュース] 真野恵里菜、横浜流星が共演した青春群像劇「青の帰り道」が3月9日、愛知県で開催中の「ええじゃないか とよはし映画祭2019」で上映された。同県の大府市出身の女優・清水くるみをはじめ、メガホンをとった藤井道人監督、伊藤主税プロデューサーが、穂の国とよはし芸術劇場PLATでのトークイベントに参加した。
群馬県前橋市と東京を舞台に、高校卒業を控えた7人の若者たちの物語を紡ぐ。卒業後、それぞれの道へと歩き出した7人。やがて3年の月日が経ち、夢に挫折する者、希望を見失う者、予期せぬことに苦しむ者、それぞれの人生模様が繰り広げられる。
2016年8月に出演者・高畑裕太の逮捕を受け撮影中止となり、17年夏に再撮影するなど紆余曲折を経た本作。家族とうまくいかず、高校卒業後に実家を出るキリを演じた清水は「完成まで2年かかったけど、その間に皆で親交を深められて良かったと思います。(キャストの)空気感は必ず画面に出るので。皆とは本当に同級生みたいになって、お互いのことを信頼できる関係になりました」と、若手俳優陣6人との深いきずなをにじませる。さらに母親役を務めた女優・工藤夕貴について、清水は「自由に、感情がどんどん変わっていく役者さんを間近で見たのが初めてで。『頑張らなきゃ、持っていかれる!』と思いましたね」と、大きな刺激を受けたことを明かした。

劇中に挿入されるニュース映像に話題が移り、藤井監督は「(その手法は)元からやりたかったことなんです。テン年代(10~19年)に生きる僕たちの映画を作りたかった。『僕らの20歳からの時代にはいろんなことがあって、でも青春には何も関係がなかった』ということを表現したかったんです」と解説。そして、「こうなると思っていなかったような未来にどんどん引き寄せられて、失った友や去っていった仲間と再会する物語を描きたいと思いました」と熱い思いを語った。
さらに、藤井監督は主題歌「たられば」を手掛けたロックバンド「amazarashi」との奇跡的なエピソードを披露。「台本を書いている時から、『amazarashi』さんに書き下ろしをしてもらおうと思っていました。台本を送ったら『この本にこれ以上合う曲はありません』といって送られてきたのが、新曲の『たられば』だったんですよ」と振り返る。「曲を聞いた時に『これ、映画の曲だ!』と思って。あの曲に救われました」と、楽曲への強い思い入れを明かした。
「ええじゃないか とよはし映画祭2019」は、3月10日まで開催。
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