二階堂ふみ「翔んで埼玉」ヒットは予想外!? 「嘘みたい」と本音がポロリ
2019年3月5日 22:15

[映画.com ニュース] 魔夜峰央氏の人気漫画を実写映画化した「翔んで埼玉」の大ヒット御礼舞台挨拶が3月5日に東京・渋谷TOEIで行われ、主演を務めた二階堂ふみをはじめ、共演したブラザートム、島崎遥香、メガホンをとった武内英樹監督が登壇した。公開後10日間で、興行収入9億5820万7800円、観客動員73万9028人という大ヒットを記録しており、二階堂は「まさかこの映画がヒットするとは……、嘘みたい」と驚きの表情。埼玉出身の島崎は「本当に嘘みたいですよね」と二階堂の顔をのぞきこみ、「(私が)生きている中で、これだけ埼玉がヒットすることはもうないと思うので、本当に嬉しく思います」ともらし、観客を沸かせた。
物語の舞台は、埼玉県が東京都からひどい迫害を受ける世界。都知事の息子で、エリート高校の生徒会長を務める壇ノ浦百美(二階堂)は、アメリカ帰りで容姿端麗な転校生・麻実麗(GACKT)と出会い、淡い恋心を抱く。しかし、麗はひそかに“埼玉解放”を目指す埼玉県民だった。県境に引き裂かれた2人の愛の逃避行は、千葉県を巻き込む関東圏3位争いに発展する。
「大ヒットを経て、今後の目標は?」という質問に、武内監督は「これからアメリカ・シカゴ、イタリアでの上映も控えているので、地味に『世界埼玉化計画』を進めている」と自信をみなぎらせる。ブラザートムは「これが二階堂さんの代表作ですよ」といい、「来年アカデミー賞に出てるよ」と太鼓判を押す。さらに、「この映画のおかげで、戸田市の『特殊詐欺被害撲滅大使』に選ばれまして」と発表すると、会場はあたたかい拍手に包まれた。
「ギャグ映画だけど、真剣に作った」と語る武内監督は、「埼玉が都道府県別の『魅力度ランキング』で30位くらいになれば」と期待をこめる。ブラザートムは「これで、埼玉こそ文化の中心だと分かって頂けたと思います」と胸を張り、二階堂は「埼玉は不滅だと思います」と宣言し、ともに“埼玉愛”を爆発させた。
この日は、埼玉県のコバトンや同県深谷市のふっかちゃんという、ご当地キャラクター15体が登場。深谷市の名産品・深谷ネギで作られた「ネギ束」をプレゼントし、キャスト陣の労を“ネギ”らった。二階堂が「とっても嬉しくて涙が……」と感動した面持ちで話し始めると、ブラザートムはすかさず「ネギのせいだよ」と突っ込んでいた。
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