【第91回アカデミー賞】アルフォンソ・キュアロン「ROMA ローマ」で2度目の監督賞
2019年2月25日 13:07

[映画.com ニュース]第91回アカデミー賞の授賞式が2月24日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、「ROMA ローマ」のアルフォンソ・キュアロンが監督賞に輝いた。第86回で同賞に輝いた「ゼロ・グラビティ」(2013)に続き、2度目の受賞となった。
メキシコ・メキシコシティ出身。91年、長編映画監督デビュー。米国進出後、デビュー作以来10年ぶりに母国で撮影した「天国の口、終りの楽園。」(01)が世界的に評価され、アカデミー賞脚本賞に実弟のカルロスとともにノミネート。人気シリーズの第3弾「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(04)の監督に抜てきされ、SF「トゥモロー・ワールド」(06)も絶賛された。ベネチア国際映画祭のオープニングを飾った「ゼロ・グラビティ」(13)も世界中で大ヒットを記録、第86回アカデミー賞ではキュアロン自身が監督賞と編集賞を受賞し、同年度最多となる7部門を制した。
キュアロン監督は、同じメキシコ出身の盟友で、授賞プレゼンターを務めたギレルモ・デル・トロと固く抱き合ったあと、「本当にありがとう」とキャスト、クルーに感謝を表し、「皆さんのおかげでこの映画が成功しました」「現地の女性たちに焦点を当てた映画でした。約7000万人の女性たちが移民として働いています。映画で描かれたとしても、“背景”としてで、主役にはなっていませんでした。こういった責任は私たちにとってますます重要になっています。目をそらしてはいけない時代なのです。心から家族、そしてメキシコに感謝いたします」と思いの丈を述べた。
「ROMA ローマ」は、政治的混乱に揺れる1970年代メキシコを舞台に、とある中産階級の家庭に訪れる激動の1年を、若い家政婦の視点から描いたNetflix製ヒューマンドラマ。キュアロン監督が脚本・撮影も手がけ、自身の幼少期の体験を交えながら、家族の愛の物語を美しいモノクロ映像で紡ぎ出した。第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、最高賞にあたる金獅子賞を受賞。
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