【第91回アカデミー賞】主演女優賞は「女王陛下のお気に入り」オリビア・コールマン!
2019年2月25日 12:59

Photo by Kevin Winter/Getty Images
[映画.com ニュース]第91回アカデミー賞の授賞式が2月24日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンが主演女優賞に輝いた。今年の各国映画祭や賞レースで圧倒的な強さを見せていた“女王”が、オスカー像をも手中に収めた。
英ノーフォーク出身のコールマン。2003~05年にコメディ番組「ピープ・ショー ボクたち妄想族」で人気を獲得し、映画では「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」「ロブスター」などで存在感を発揮してきた。
授賞式でコールマンは「なんてストレスフルなの(笑)! 私がオスカー像を持っているなんておかしな話です。ヨルゴス・ランティモス監督、最高の監督でした。エマ(・ストーン)、レイチェル(・ワイズ)と共演できて嬉しかったです。毎日恋に落ちたいような女性たちで、一緒に働けて光栄でした。そして類い稀なる才能を持つノミニーの方々と名前を並べることができました。グレン・クローズ、あなたはずっと私の憧れです。素晴らしい女優です」と、共演者やノミニーへの賛辞を述べる。
そして、「父と母に感謝します。子どもたち、家で見ているかしら。こんなことはもう起こらないと思うから、見ていると嬉しいです。(女優を夢見て)スピーチを練習している小さな女の子たち、いつかその夢はかなうかもしれないわ。誰にもわからないもの! 私は昔清掃員だったんです。大好きな仕事でしたけどね」と受賞喜びを語り、「皆さん本当にありがとうございます!」感極まった様子で、目の前にいた主演女優賞ノミニーのレディ・ガガに「レディ・ガガ、ありがとう!」と投げキスしてスピーチを締めた。
「女王陛下のお気に入り」は、18世紀イングランドの王室を舞台に、女王と彼女に仕える2人の女性の入り乱れる愛憎を描く。コールマンは実在の人物であるアン女王に扮し、第75回ベネチア国際映画祭でボルピ杯(最優秀女優賞)、第76回ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)を受賞。エマ・ストーン、レイチェル・ワイズとの共演は、「奇跡的な演技」などと世界中で話題をさらった。
今回のアカデミー賞では、今作は「ROMA ローマ」と並んで最多10ノミネート。英国アカデミー賞では7部門を制していた。
(映画.com速報)