「麻雀放浪記2020」国会議員も評価、斎藤工「言葉選んで褒めてくださった」

2019年1月31日 22:15


斎藤工と白石和彌監督
斎藤工と白石和彌監督

[映画.com ニュース] 阿佐田哲也氏のベストセラー小説を35年ぶりに再映画化した「麻雀放浪記2020」の国会議員試写会が1月31日、東京・千代田区の衆議院第一議員会館で行われ、主演の斎藤工白石和彌監督が出席した。

自民党の「頭脳スポーツとしての健全で安全な麻雀を推進する議員連盟」(スポーツ麻雀議連)の主催で、秋元司、牧島かれん両衆院議員らが観賞。映画は主人公の坊や哲が1945年からタイムスリップし、戦争によって東京五輪が中止になった2020年が舞台のため、秋元氏は開口一番「東京選出(東京15区)の選出、五輪競技が多く開催される江東区の出身者として腹立たしい」と苦言を呈した。

それでも、あくまでエンタテインメントであることは理解しており「古き良き麻雀の歴史の要素もあった。麻雀のイメージアップにもつながるし、多くの方が麻雀に関心を持つきっかけになれば」と評価。牧島氏は、斎藤と対面し「女性にとって麻雀が身近になり、オシャレなスタイリッシュなものになった。私も勉強したいと思った」と声をはずませた。

マイナンバーのチップが額に埋め込まれている設定にも、牧島氏は「ITの利便性があらゆる人間に果たす役割という上で大きなテーマが示されている」と解釈。AIとの人間の対決という描写に関しては秋元氏が「恐ろしさも感じるが、勝負の世界はいかに平等でなければいけないかという人間の執着が出ていて、頼もしさを感じる場面でもあった」と論じた。

10年前から映画化に向け奔走してきた斎藤は、「問題作だと自負しているので、優しく言葉を選んで褒めてくださった」と安どの表情。さらに、「映画でしかできない表現をした。賭け麻雀とイカサマの話だけれど、ひとつの娯楽として表現自体は健全だと思う。その濃度とヒリヒリ感に、意義を感じてもらえるのでは」と自信をのぞかせた。

白石監督は、「社会風刺の映画が少ない中で、やれるだけやろうと思った。2年前に思いついたことが、ずれていないところも多いはず。東京五輪がうまくいってほしいという願いも込めて、国の運営に役立ててもらえれば」と期待した。

麻雀放浪記2020」は、4月5日から全国で公開される。

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