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「麻雀放浪記」新作が35年ぶりに製作!斎藤工主演×白石和彌監督で2020年の坊や哲を描く

2018年10月4日 05:00

並々ならぬ意欲で坊や哲を演じた斎藤工「麻雀放浪記2020」

並々ならぬ意欲で坊や哲を演じた斎藤工
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[映画.com ニュース] 阿佐田哲也氏の累計発行部数250万部を超えるベストセラー小説「麻雀放浪記」が、実に35年ぶりに映画化されることが決まった。タイトルは「麻雀放浪記2020」。1984年にイラストレーターの和田誠が初監督した同名作の大ファンだという俳優・斎藤工が映画化を熱望し、企画がスタート。設定を大胆に変え、「孤狼の血」の白石和彌監督が撮り上げた。

原作の「麻雀放浪記」を映画化した和田版は真田広之が主人公の坊や哲を演じ、敗戦直後の東京の片隅でひたすら麻雀を打ち続け、様々な勝負師との出会いを経て、人生について学んでいく若者の姿を描いた。斎藤は、個人的な意見として「名画をリメイクしてオリジナルを超えた作品は、はっきり言ってほとんどない」と断言する。それだけに、「正直この企画に対しても、和田誠版『麻雀放浪記』ファンとして当初、いささか不安を感じました(しかも坊や哲が私とは、なんともエキセントリックなキャスティング)」と心情を吐露する。

だが、そんな懸念は一掃される。「佐藤佐吉さんの脚本をめくっていくと、これは本当に麻雀放浪記?と思うほどの鋭角的で奇天烈な世界観に唖然・呆然としながらも、気がつくと喉が渇ききるように最後のページまでめくっていました。これこそ邦画がいつの日か失った、映画の持つ自由表現の行使ではないだろうか。これこそ阿佐田哲也のスケールなのではないだろうか」。

今回の困難な企画では、坊や哲がいるのは2020年の未来という設定。人口が減少し、労働はAI(人工知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれている。そこは、東京オリンピックが中止になった未来だった……。1945年の戦後からやってきた坊や哲は驚愕の世界を目の当たりにし、思わぬ状況で立ちはだかるゲーム“麻雀”で死闘を繰り広げることになる。

この設定に、白石監督は「最初は半笑いでしたが、これはもしやいま誰もが感じている現代社会のひずみや、今の社会が忘れてしまったものを警鐘として描けるかな、と思い至りました」と明かす。そして、「時代に生きられないアウトローたちを描いてきましたが、坊や哲はその最たるもので、彼が2020年の近未来に来たらと考えると堪らなくなり、作品に邁進することにしました」とコメントを寄せている。

斎藤自身も、「私は邦画ファンとして、この台本での白石和彌×麻雀放浪記が無性に見たくて仕方なくなっていました。とんでもない作品が生まれる瞬間に立ち会えるのではなかろうか」と並々ならぬ意欲を胸に、撮影に臨んだ。そんな“座長”に対し、白石監督も「数々の昭和の男たちを描いてきた私の作品の中でも、一番泥臭い昭和の男になっていると思います。坊や哲と出会うことで周りの人々や社会は変わっていきますが、坊や哲は時代が変わっても、一切ぶれない芯の通った男として演じきってくれました」と賛辞を惜しまない。そしてまた、阿佐田氏の遺族も今回の新作製作に賛同しているという。

麻雀放浪記2020」は、2019年4月5日から全国で公開。

(映画.com速報)

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