「クイーン」ブライアン・メイ、性的暴行疑惑のB・シンガーをアンフォロー
2019年1月29日 11:00

[映画.com ニュース]「ボヘミアン・ラプソディ」の驚異的大ヒットで再び注目を集めている伝説の英ロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイが、性的虐待疑惑が浮上した同映画の監督ブライアン・シンガーを擁護するかのような発言を謝罪した。
メイは1月23日(現地時間)、自身のインスタグラムに「ブライアン・シンガーをアンフォロー(フォローを外すこと)しなさい」とコメントを寄せたファンに対し、「君には関係のないことだし、指図される筋合いはない。『疑わしきは罰せず』の大原則に敬意を払うべきだ」と返信していた。
だが奇しくも同日、米アトランティック誌が、シンガーから性的暴行を受けたとして新たに名乗り出た男性4人の証言を含む告発記事を掲載したことで事態は一変。
12カ月にわたる調査に基づくこの記事では、1998年のシンガー監督作「ゴールデンボーイ」にエキストラとして参加したビクター・バルドビノスさん(当時13歳)が、撮影現場でシンガーから性器を触ったり身体をこすりつけたりといった性的虐待を受けたと告白しているほか、アンディさんとエリックさん(共に仮名)は、それぞれ15歳と17歳の時にシンガーの自宅で性的関係をもったと証言。4人目の被害者ベン(仮名)さんは17歳の時、シンガーの自宅で開かれたパーティーに招かれた際、「具合が悪いから寝かしつけてくれ」と嘘をついて寝室に連れ込まれ、オーラルセックスを強要されたと言い、いずれもシンガーは自分たちが未成年だったことを知っていたと主張している。
これを受け翌24日、ブライアン・メイは当該コメントを寄せたファン宛てに、「無神経で失礼な返事をしてしまったことを、心から謝りたい。指図されたと感じて腹を立てたけど、完全に勘違いしていたことに気づいたよ。君は僕を守ろうとしてくれていたんだね。ありがとう」と謝罪メッセージを送った。「『疑わしきは罰せず』と言うことが、ブライアン・シンガーを“擁護”していると解釈されるとは思ってもみなかったし、そんなつもりも全くなかった。そもそもインスタグラムで“フォロー”することが、その人自体を承認していると見なされるなんて考えもしなかったしね」と釈明したうえで、シンガーをアンフォローしたことを報告。
「君がどれだけ傷ついたかと思うと、いたたまれないよ。コメントを取り消せたらいいんだけど、もはや僕には謝ることしかできない。心から謝罪することが、償いへの第一歩になればと願っている」と締めくくった。
シンガーはアトランティック誌の記事について、「同性愛嫌悪の中傷記事に過ぎない」と声明を通して一連の容疑を否認しているが、LGBTQコミュニティに貢献した作品を表彰するGLAADメディア賞の長編映画(拡大公開)部門から「ボヘミアン・ラプソディ」のノミネートが取り下げられるなど早くも波紋を呼んでおり、アカデミー賞への影響も危惧される。

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