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高橋一生&蒼井優、18年ぶりの映画共演! タナダユキ監督「ロマンスドール」で初の夫婦役に

2019年1月29日 05:00

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きたろう、渡辺えり、ピエール瀧らと共演 (C)2019「ロマンスドール」製作委員会
きたろう、渡辺えり、ピエール瀧らと共演 (C)2019「ロマンスドール」製作委員会

[映画.com ニュース]高橋一生蒼井優が、タナダユキ監督が自身初のオリジナル小説を実写映画化する「ロマンスドール」に出演していることがわかった。高橋と蒼井の映画共演は、岩井俊二監督作「リリイ・シュシュのすべて」以来18年ぶりのこと。初の夫婦役に挑み、きたろう、渡辺えりピエール瀧浜野謙太三浦透子大倉孝二といった演技派俳優陣が脇を固める。

2008年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載された「ロマンスドール」は、ラブドール職人の男性と、彼がひと目で恋に落ち結婚した妻との日々を描いた物語。美人で気立てのいい園子にひと目惚れして結婚した哲雄には、彼女にずっと隠し続けている仕事があった。それはラブドール職人としてドールを作っていること。平穏に過ぎていく日常のなか、哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスに。夫婦の危機が迫るなか、園子は胸の内に抱えていた秘密を打ち明ける…。

高橋が主人公の北村哲雄、タナダ監督とは「百万円と苦虫女」でもタッグを組んだ蒼井が、哲雄の妻・園子を演じる。ラブドール制作工場「久保田商会」の社長・久保田薫を瀧、同社のベテラン職人・相川金次をきたろう、社員の田代まりあと両角に渡辺と浜野が扮するほか、三浦が哲雄の不倫相手・ひろ子役、大倉が「久保田商会」を内偵調査する捜査官・原田役として登場する。

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「今回、タナダさんの作品ということで出演を決めました。脚本を読んで、人が人を想う純粋な気持ちがとても映画的に描かれていて、それが素敵だと思ったんです」とオファーを受けた決め手を語る高橋。実際に工場へ見学に行き、ラブドール作りを学んだようで「そこにいるのはまさに職人の方々で、工芸的な感覚でひとつの作品として作ってらっしゃる姿を見て、自分も哲雄を演じる心構えができました」と役作りのヒントを得たようだ。そして、本作について「結婚がエンディングではなく、その先のお互いの想いや愛の形がどう変化するか、どこに落ち着いていくのか。激しさだけでなく、淡々とした日常の中で本当の愛が見えてくるような、ある意味究極の作品」と評している。

原作を読んだうえで「タナダさんご自身で映画化されないのかな? 一緒にやれるといいな」と考えていた蒼井。自身が演じる園子については「優しくて気立てのいい女性ですが、タナダ節が入っていて、結構大胆なところがあるんです。それはタナダさんが描く女性に共通しているところですね」と分析する。「最近は依存した役どころが多かったので(笑)。久しぶりに自立した女性を演じるということで、楽しみたいと思います。約10年ぶりのタナダ組、ひとつひとつを受け止めながら丁寧に園子を演じていきたいです」と思いの丈を述べている。

タナダ監督は「映画を作るというのは日々、正解がない中で正解めいたものを探し続ける作業ですが、一生さんが日々哲雄として新鮮に生きてくれているから、私は監督として『正解めいたもの』に確信と大きな安心感を持つことができています」「(蒼井は)私にとって特別な女優。約10年ぶりに再び一緒に映画を作れるなんて、感慨深いです。園子の儚さと芯の強さは、蒼井優さんだからこそ体現出来ると思っています」と高橋と蒼井に厚い信頼をにじませる。「生きることがあまり上手ではない人たちの、歓びも哀しみも矛盾も愚かさも全てを包み込んで、作品として昇華出来るよう、最強で最高なスタッフ、キャスト陣と共に、完成まで突き進みたいと思います」とコメントを寄せている。

ロマンスドール」は、18年末から撮影を開始し、1月下旬にクランクアップを予定。今秋に全国公開。

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