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黒澤明の精神から生まれた映画――アミール・ナデリ監督作「山」19年2月9日公開決定

2018年12月20日 12:00

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不遇の男が忌まわしき山の破壊に挑む!
不遇の男が忌まわしき山の破壊に挑む!
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[映画.com ニュース] 現代イラン映画界の巨匠アミール・ナデリ監督最新作「山(モンテ)」が、2019年2月9日に公開されることが決定。あわせて「これは黒澤明の精神から生まれた映画だ」というナデリ監督のコメントを引用した予告編もお披露目された。

駆ける少年」「CUT」で知られるナデリ監督が、イタリアでオールロケを敢行し、宗教、自然、人間の全てと対峙する孤独な男の戦いを描いたドラマ。ミケランジェロなどのイタリア彫刻にインスピレーションを受けて製作され、企画当初は日本での撮影を予定していたという。だがイメージに合った岩山が存在せず、舞台設定をイタリアへと変更して完成させ、第73回ベネチア国際映画祭では「監督・ばんざい!」賞を獲得。16年の第17回東京フィルメックス特別招待作品として上映された。

中世後期のイタリア。山麓にある小さな村の外れで家族とともに暮らすアゴスティーノは、壁のようにそびえる山の存在に苦しむ日々を送っていた。日光を遮られることで作物が育ず、村人の大半が去って行ったが、アゴスティーノたちは先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れられない。やがて神や自然、そして人間からも見棄てられたアゴスティーノは、たったひとりで忌まわしき山と対峙する。

予告編では“死の世界”とも称される不毛の地で暮らし続けるアゴスティーノと家族を活写。周囲の村の人々からは異端者として差別され、神に祈りを捧げるものの、その思いは一向に届かない。やがて、アゴスティーノは自らの手で山を崩そうとして鎚(つち)を手にする。絶望的な環境にいながらも、決して諦めずに生き抜こうとする姿は、何かに取りつかれたかのようにひとつの行動を続けるというナデリ作品に共通する設定でもあり、黒澤映画に登場する人物像にも通じている。

山(モンテ)」は、19年2月9日から東京・アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。

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