篠原涼子、娘を演じた子役の手紙に感涙「私も幸せだった」
2018年11月17日 13:53
[映画.com ニュース] 人気作家・東野圭吾の同名ベストセラーを映画化した「人魚の眠る家」の公開記念舞台挨拶が11月17日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、主演の篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、松坂慶子、堤幸彦監督が登壇。サプライズで子役の稲垣来泉ちゃん、斎藤汰鷹くんも駆けつけた。篠原は、娘を演じた来泉ちゃんが感謝の手紙を読み上げると、感極まり「私も来泉ちゃんと一緒にお仕事できて幸せだった」と涙を流していた。
すでに離婚が決まっていた薫子(篠原)と会社経営者の夫・和昌(西島)のもとに、娘の瑞穂(来泉ちゃん)がプールで溺れ、意識不明になった知らせが届く。医師から回復の見込みがないと告げられた夫婦が下す決断は、さらなる苦悩を生み出し……。11月16日に全国326スクリーンで封切られた。
篠原は「現場の皆さん、そして東野圭吾さんの熱量が詰まったこの作品に出合えたことは、私にとって奇跡」と本作に強い思い入れ。人魚を思わせるゴールドのスパンコールドレスに身を包んで登壇し「人魚じゃないのに、出しゃばって申し訳ありません(笑)。すてきなお召し物をご用意していただき感謝ですけど」と恐縮しきりだったが、客席から「かわいい」の声が飛ぶと、「自信をもって最後まで(舞台に)立っていたい」と胸を張った。
一方、西島は来泉ちゃんが読み上げた手紙の中で「たれ目」と評され、「泣きかけたんですけど、(涙が)引っ込みました」と思わず苦笑。それでも“娘”からの手紙に感激しきりで、「いつもは自分の作品を客観的に見られないが、この映画は客観的に見て、涙が止まらなかった」と話していた。
メガホンをとった堤監督は昨夜、都内の劇場で本作を鑑賞したといい「いつもなら反省や邪念が横切るんですが、この作品はひとりの客として見ることができた」。恐る恐るネット上の評価にも目を通し「『あの堤にやられた!』って書いてあって、私は普段どう思われているんだって(笑)。でも、作風どうこうじゃなく、チームとして真摯に向き合った結果が作品に出ているのであれば」と誇らしげだった。