F・ワイズマン「エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館」5月18日公開
2018年11月2日 07:00

[映画.com ニュース] ドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督の「Ex Libris The New York Public Library」が、邦題「エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館」として2019年5月18日に公開されることがわかった。
アメリカを代表する図書館、ニューヨーク公共図書館はタイムズスクエアとグランドセントラルの中間に位置し、本館と92を超える分館に6000万点のコレクションを誇る世界屈指の知の殿堂。地域の住民はもちろん、研究者たちへの徹底的なサービスで、世界中の図書館員の憧れの図書館として知られている。
ワイズマンは「私は昔から公共図書館が大好きで、色々なことを学び発見し、驚きや刺激をもらえる場所として利用してきた。しかし、この映画を作って初めて、ニューヨーク公共図書館の奥深さ、領域の広さ、本館と92の分館ですべての階級・人種・民族を対象にした幅広いサービスを提供していることを知ることができた。また、膨大な蔵書やコレクション、幅広い活動プログラムに魅力を感じるとともに、さまざまな分野で助けを求めてやってくる人々の相談に乗っているスタッフの本気度と熱意にも惹かれた」と語る。
タイトルの「エクス・リブリス」とは、「~の蔵書より」という意味のラテン語で、「蔵書票」「図書票」とも訳され、本の持ち主を明らかにするため、本の見返し部分に貼られている小紙片を指す。ワイズマンはタイトルにこの言葉を加えた理由を、「一種の内輪ジョークでもある。僕の義父が、蔵書のすべてにエクス・リブリスという文字と自分の名前を表記していたからね」と説明している。
なお、ワイズマン監督の前作にあたる「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」は、シアター・イメージフォーラムで公開中。11月4日には、神保町ブックセンターで、「ワイズマンを語り尽くす」トークイベント(予約受付中)、11月6~10日にはアテネフランセ文化センターで特集上映「フレデリック・ワイズマンの足跡 Part.1 1967年~1985年」が開催される。
「エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館」は、2019年5月18日から岩波ホールほか全国で順次公開。
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