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役所広司、世界駆けた「Shall we ダンス?」に誇らしげ「映画には力、夢がある」

2018年10月27日 14:30

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登壇した役所広司
登壇した役所広司

[映画.com ニュース] 第31回東京国際映画祭の「Japan Now」部門の特集企画「映画俳優 役所広司」で10月27日、1996年の「Shall weダンス?」がTOHOシネマズ六本木ヒルズで上映された。

周防正行監督のオリジナル脚本で、社交ダンスに魅了され生きがいを取り戻していくサラリーマンを演じた役所。映画は配給収入16億円の大ヒットとなり、その後、全米でも公開。役所は、「映画祭などで外国に行くと、見ている人が意外に多くてビックリした。田舎のスーパーマーケットで、おばさんが僕をじっと見ていて『ダンスの映画に出ていないか?』と聞いてきたこともあった」と懐かしそうに振り返った。

米ニューヨークで会ったスティーブン・スピルバーグ監督からも絶賛され、周防監督への手紙を託されたことも告白。「世界中に独り歩きして、こんなにも愛されている映画に出たのは初めて。僕らの手を離れても、頑張っているなという気がすごくした。映画には力、夢があると思いました」と誇らしげに語った。

もちろん社交ダンスは当時初挑戦で、「クランクインの3カ月前からダンス教室に通ったけれど、その頃、京都で時代劇をやっていて、とにかくステップを覚えなくてはいけないからその格好のまま駐車場で踊っていました」と照れ笑い。そして、「汗だくになるし下半身は筋肉痛が激しくて、ダンスはスポーツだと思いましたね」と明かした。

同作は、2004年にリチャード・ギア主演で米国でも「Shall we Dance?」としてリメークされた。ギア自身も役所の演技を「完璧」と褒めており、「リチャード・ギアさんも見る目があるな」と冗談めかす。その上で「日本映画として評価してくれたと思うので、感謝しています。リメークは勇気がいることだけれど、やる価値があると勝算があったのでしょう。日本の方が貧乏くさくて映画としてはいいと思うけれど、別物と考えればいいのでは」と解説していた。

第31回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。

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