木村文乃、“父親”草刈正雄の感動スピーチに「あれはずるい」
2018年10月22日 08:15
定年を迎えたシングルファーザーと、“親離れ”を宣言し父親を独り立ちさせようと奔走する娘の物語。草刈は、不器用で料理などの家事もからきしな役どころにも「僕は九州出身で、母親から男は台所に立つもんじゃないという教育を受けたので、料理はやらない。似ているので役づくりの必要もなく、素直にやりました」と持論を展開した。
実生活でも紅蘭と草刈麻有の2人の父親だが、「文乃くんが素敵な女優さんなので、けっこうリアルにやれてうまくいった。この父娘、最高ですよ」とにんまり。木村の結婚式でスピーチする感動シーンでも、「本当の娘のように思えて、自然に言葉が出てきましたよ。体験できて幸せでした」と胸を張った。
対する木村は、「あれはずるいと思いましたね。打ち合わせの時から周りのスタッフさんも涙していたのに、草刈さんの温かい目、声で言われると、もう一生嫌いになれない。家族ってそういうことなんだと受け止めることができました」と照れ笑い。それでも、自身は母子家庭だったそうで「初めてお会いした時から、待っていたよと言ってもらえ、(演技でも)脚本に書かれていない部分でシンクロすることが多かったですよね」と“父親”に感謝していた。
そして、「ずっとこのチームで撮っていたいと思いました。いろいろなアニメや映画へのオマージュも入っている遊び心も楽しかった」と笑顔。草刈も、「いい仕事をやらせていただいて、感謝、感謝です」と目を細めていた。
「体操しようよ」は、11月9日から全国で公開される。