浅田美代子、親交深かった樹木希林さんからの“ダメ出し”明かす
2018年10月11日 17:00

[映画.com ニュース] 京都国際映画祭2018が10月11日、京都市内で開幕。故樹木希林さんが初めて企画を手がけた映画「エリカ38」に主演した浅田美代子とプロデューサーの奥山和由氏が、報道陣の取材に応じた。奥山氏は「(本映画祭で)製作発表する予定でしたが、企画者であり出演していただいた希林さんが旅立たれたので、今回、こういう形で製作発表にかえさせていただきたい」と経緯を説明。樹木さんと親交深かった浅田は「一緒に来られることを楽しみにしていましたが……。入院しているときも『映画祭、一緒に行こうね』と言ってくれていて、涙が出ました」と沈痛な面持ちで明かした。
62歳の女が38歳と年齢を偽って金を集め、逮捕された事件を基に描いた今作。浅田が主人公エリカ、樹木さんはその母に扮し、「健さん」「ブルー・バタフライ」の日比遊一監督がメガホンをとっている。奥山氏は、作品成立の経緯を問われ「希林さんには、ほかの企画で出演をお願いするご連絡をしたんですが、数年間ご無沙汰だったので『それはそれとして、一度お会いしましょう』と。そこで『何か企画しないか』と意外なお話を頂いた。お互い持ち帰って考えていたところ、1週間もしないうちに『企画として思いついたから会いたい、主演は浅田美代子さん』とご連絡をいただきました。最初にお会いしたときから、希林さんの頭の中には企画が出来上がっていたのかな」と答えた。
また製作中のエピソードとして、奥山氏は「(樹木さんが)浅田さんと2人きりになって、結構ダメ出しもしていたそうです」とぶっちゃけ、「今までの浅田さんとはぜんぜん違う演技で、僕は完璧な演技だと思った。希林さんにもそう言ったら、『言葉のクセが抜けていない。“別人”になっていない。浅田美代子本人が時々出る』と」と述べる。これを受け、浅田は「私のお芝居のクセが、抜けていなかったんですね」と愉快そうに語り、「『下手くそ』とか、いつも言われていましたから」と、信頼関係があるからこその愛情深い指摘を振り返っていた。
「エリカ38」は、2019年に公開予定。
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