野沢雅子がNYコミコンに降臨!「かめはめ波撃てます」に米ファン歓喜
2018年10月7日 17:50
[映画.com ニュース] アメリカでも絶大な人気を誇るアニメ「ドラゴンボール」の最新作で、劇場版第20弾「ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー」のパネルディスカッションが10月5日(現地時間)、「ニューヨーク・コミコン」のイベントとして、マディソン・スクエア・ガーデン内にあるフールー・シアターで行われた。パネルディスカッションには、アニメで主人公・悟空の声を担当する野沢雅子が登壇。さらに東映アニメーションの林田師博プロデューサー、集英社の伊能昭夫氏、英語吹き替え版で主要キャラを担当している声優らが登壇した。
野沢は、「ゲゲゲの鬼太郎」や「銀河鉄道999」など数々の人気アニメの主人公を演じてきた日本を代表する声優。32年前から「ドラゴンボール」の悟空の声を担当し、まさにアニメ版の顔だ。悲鳴にも似た観客の声と拍手の中、笑顔でステージに現れ、アメリカのファンに会えたことに「ものすごくうれしいです。最高です」と第一声を発した。
劇場版オリジナルで高い人気を誇るブロリーをキーキャラクターに、サイヤ人の原点に迫る今回の物語は、原作者の鳥山明氏が書き下ろした。野沢は、新作について「言えません。一言でも言ってしまったら(楽しみが)薄れてしまいます」と強調し、「会場が暗くなって、スクリーンに映像が映った瞬間から面白いです。それ以上何も言うことはありません」と作品への自信をにじませた。
今回のパネルディスカッションでは「ドラゴンボール超 ブロリー」の新予告編がお披露目。観客全員を巻き込んだカウントダウンの後に日本版、続いて英語版の予告編が大きなスクリーンに映し出されると、会場のボルテージは最高潮に。これには野沢も「(予告編を)初めて見ました。びっくりしました。これは絶対に見なきゃだめでしょ」とさらに盛り上げた。
1986年の放送開始以来大きく進化を遂げてきている「ドラゴンボール」だが、野沢は悟空との向き合い方は「全然変わっていない」と前置きした上で、「私、悟空そのものになっています。かめはめ波撃てます」と、32年の歴史の中で培った悟空との強い絆を言葉にし、ファンを大喜びさせた。さらに「オッス、オラ悟空。オラうれしいぞ。すっごくうれしいぞ。みんな楽しみにしていてくれよな」と悟空の声でファンサービスに努めた。
大きな注目を集めたのは、日米の悟空のステージ上での共演。アメリカの英語吹き替え版で悟空を演じるショーン・シュメルは「野沢さんと同じで悟空への僕のアプローチも変わっていないけれど、年齢とともに叫ぶのが辛くなってきた」と冗談交じりに告白。それに対し 野沢は「私は全然辛くありません」と元祖のプライドを見せつけた。
なお、「ニューヨーク・コミコン」のメイン会場であるジェイコブ・ジャビッツ・コンベンシべョン・センターでは、「ドラゴンボール」の展示ブースが会場内最大規模で展開され、アメリカでの作品の人気を大いに見せつけた。また、「ドラゴンボール超 ブロリー」が、2019年1月16日の全米公開に先駆け、今年12月13日にロサンゼルスの名所TLCチャイニーズ・シアターで北米初披露されることも発表された。日本では12月14日全国公開。(岡本太陽)
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