小泉今日子ら豪華女優陣共演「食べる女」 笑顔と調和にあふれる“美味しい撮影現場”
2018年9月17日 11:00
[映画.com ニュース] 小泉今日子が主演し、沢尻エリカ、前田敦子らが共演した映画「食べる女」の撮影現場が、報道陣に披露された。映画.comは1月、神奈川・緑山スタジオで行われたセット撮影を訪問。豪華女優陣が結集した、小料理屋での和やかなシーンに密着した。
「失楽園」などの脚本で知られる筒井氏の小説「食べる女」「続・食べる女」を基に、小泉、沢尻、前田、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香らの共演で映画化。「人は美味しい食事をすると、体が元気になる。愛しいセックスをすると、心が優しくなる=スローフード・スローセックス宣言」を掲げる、年齢、職業、価値観もさまざまな8人の女性の日常を通して、“食”と“性”の本来のあり方、“自分を味わいつくす”ことの大切さを描く。
この日は、小料理屋「道草」でのひと幕が撮影された。餅月敦子(小泉)、小麦田圭子(沢尻)、白子多実子(前田)、マチルダ(ケイト・フォックス)、鴨舌美冬(鈴木)、白石(勝地涼)がカウンターで横に並び、料理と酒に舌鼓を打ちつつ、自身の人生に思いをめぐらせ、それぞれが奮起する。動きが少ないぶん、表情とセリフ回しがカギとなった。
美味しい料理を眼前にすると、人はやはり表情を和らげるようだ。各々が箸を口に運び、咀嚼するたびに“素敵な笑顔”がこぼれる。会話劇も非常にシンプルかつ自然で、芝居をするのではなく、心で感じることを素直に話しているようにも見えた。数回行われたカメラテストでは、同じセリフでもテストごとにテンションは変わり、周囲のリアクションも変化。キャスト陣による即興的なアクセントが、シーンに瑞々しさを加えていった。
カウンターには、向かって左から勝地、前田、小泉、ケイト・フォックス、鈴木、沢尻の順で座り、カメラが正面から芝居を追っていく。実生活で夫婦となった勝地と前田は同シーンでは隣り合い、現場のリラックスしたムードもあってか、終始自然体で演技をこなした。さらに小泉が前田に話しかけて笑わせ、数分後には逆に前田が小泉に話しかけて笑わせる、という場面が何度も繰り広げられていた。
女が3人集まれば“姦(かしま)しい”と書くが、5人の豪華女優陣が集うセット内は賑やかだった。本番を終えた直後も、シーンがそのまま続いているかのように、小泉を中心に会話が途切れない。大きな笑い声が上がることも珍しくなく、セットの外にいた報道陣にも、極めて良好な関係性が伝わってきた。8月30日に実施された完成披露試写会で、キャスト陣が「とにかくとにかく“美味しい現場”」(沢尻)、「素敵な女性たちと一緒に過ごせたこと、それが私にとっての一番のご馳走でした」(鈴木)としみじみ述懐したとおり、笑顔と調和にあふれる撮影だった。
「食べる女」は生野慈朗監督がメガホンをとり、ほかユースケ・サンタマリア、池内博之、笠原秀幸、小池徹平、間宮祥太朗、遠藤史也、RYO(ORANGE RANGE)、PANTA(頭脳警察)、眞木蔵人らが出演。9月21日から全国公開される。
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