原田美枝子らが欲望渦巻く“NYの夜”に生きる 「MAKI」11月に日本公開決定
2018年9月7日 08:00

[映画.com ニュース] 原田美枝子が出演し若手俳優たちと共演したナグメ・シルハン監督作「MAKI マキ」が、11月に日本公開されることがわかった。あわせてポスタービジュアルと場面写真が披露され、主演・サンドバーグ直美や原田らが演じる、欲望渦巻く米ニューヨークに生きる人々の姿を収めている。
物語の舞台は、ニューヨークの日本人コミュニティ。英語を話せないままアメリカ人の彼氏を追って日本を飛び出したマキ(サンドバーグ)は、いまではミカ(原田)が経営する高級クラブで働き、ボーイのトミーと暮らしている。クラブ内は恋愛禁止だが、トミーには女の影が絶えず、しかもマキは彼との子どもを妊娠していた。マキはある日、コミュニティをはじき出されたユミコと出会う。トミーとユミコの関係性を知り、彼への不信感と孤独を募らせるマキに、ミカは「生まれてくる子どもを養子に出す」ことを提案をする。しかしそこには、ミカ自身のある思惑が渦巻いていた。
流れ着いた人々が生きる、夜のニューヨークをクールに描出した今作。モデルでアートディレクターのサンドバーグが主人公・マキに扮し、演技初挑戦&映画初出演を果たした。ブロードウェイで活躍するジュリアン・スィーヒがトミー役に挑んだほか、原田がクラブオーナー・ミカ役を担い、日本人コミュニティの“ゴッドマザー”を存在感たっぷりに演じた。
そしてメガホンをとったのは、日本に造詣が深いアミール・ナデリ監督に師事した、イラン出身の新鋭女性監督・シルハン。プロデューサーのショーレ・ゴルパリアンや原田の尽力により、ニューヨークで俳優になることを夢見る“若き原石”の起用を実現させた。シルハンは、「『MAKI』初めから終わりまで一貫して『愛』を語る物語です。長年の協力者であり師匠でもあるアミール・ナデリ氏に本作のアイディアを相談した時、ナデリ氏は日本を舞台にした『CUT』をちょうど撮り終えたころで、日本と日本の才能ある俳優や監督たちに魅了され、マキを演じる若い日本人女性を見つけるよう勧めてくれました」と製作過程を説明し、「私は映画学校で知った黒澤、小林、溝口、木下といった日本の映画監督たちの作品に親しんできましたし、三島由紀夫、村上春樹、小川洋子といった近現代の日本文学の熱心な読者でもあります。いつも日本文化に魅了され、もっと知りたいと思い続けてきました」と語っている。
またポスタービジュアルは、マキが抱える孤独をスタイリッシュに表現。茫漠たる不安がにじむ表情が、印象的な仕上がりとなっている。「MAKI マキ」は、11月から東京・渋谷のユーロスペースほか全国順次公開。
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