ベネチア映画祭開幕! オープニングに登場のライアン・ゴズリングに大歓声
2018年8月30日 13:00
Photo by Alessandra Benedetti - Corbis/Corbis via Getty Images[映画.com ニュース]今年75回目を迎えたベネチア映画祭が、8月29日に開幕した。今年の話題はなんといっても、豪華なラインナップにある。ベネチアは近年、アカデミー賞レースのキックオフの場としてハリウッドでも注目を集めており、昨年はここで金獅子賞に輝いたギレルモ・デル・トロの「シェイプ・オブ・ウォーター」が、みごとアカデミー賞作品賞に輝いた。それだけにアメリカ映画の話題作も多く、「今年はカンヌより豪華」と言われている。
21本のコンペティションに並んだ監督のおもな顔ぶれをざっと挙げるだけでも、一昨年の「ラ・ラ・ランド」に続き再びオープニングを飾る快挙を果たしたデイミアン・チャゼル、コーエン兄弟、ポール・グリーングラス、マイク・リー、ジュリアン・シュナーベル、アルフォンソ・キュアロン、ヨルゴス・ランティモス、ジャック・オーディアール、そして日本から唯一参加の塚本晋也など。
そしてデル・トロが審査員長としてカムバックし、彼を囲む審査員メンバーには、クリストフ・ワルツ、ナオミ・ワッツ、ニコール・ガルシアら8名。全体に4対5で女性が多くなっている。審査員会見に出席したデル・トロは、コンペティションに期待していることを尋ねられると、「サプライズ、発見があることを期待している。僕にとって映画は商業性、文化性を超えたとてもパーソナルなつながりを感じるもの。だから審査員の経験はユニークなものになるだろう。でも(審査員が選ぶ)結果が、いわば人の人生を変えてしまうようなこともあるわけで、重大な任務だということを認識している」と発言した。
またNetflixの作品を「万人が観られない」という理由で却下したカンヌ映画祭とは異なり、今回3本もNetflix制作作品がコンペに入選していることについて意見を求められると、「個人個人がさまざまな意見を持っているとしても、彼らの映画はいずれにしろ存在するわけだし、(どこの制作かは)映画としてのクオリティには関係ない」と語った。さらにコンペに2本同胞のメキシコ映画があることについてコメントを求められると、「メキシコ映画が世界的なポピュラリティを得ていくのはとても嬉しい。映画業界の状況も、映画のクオリティもここ数年でとても進歩している。でも僕は独裁者ではないからね。他のメンバーと協議して賞を決めるよ」と答え、会場を沸かせた。
オープニングでワールド・プレミアを飾ったデイミアン・チャゼルの新作「ファースト・マン」は、人類で初めて月に降り立った宇宙飛行士、ニール・アームストロングとNASAの実験を題材に、輝かしい栄光よりはむしろその影に隠れた悲劇、個人的な犠牲にフォーカスした見応えのある人間ドラマになっている。レッドカーペットでは、アームストロング役のライアン・ゴズリングとチャゼル監督、ジェイソン・クラーク、クレア・フォイが顔を揃えた。なかでもゴズリングは熱狂的な歓声を浴び、ファンのフィーバーぶりはベネチア常連のジョージ・クルーニーやジョニー・デップを上回るほどだった。
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