福山雅治、切ない大人のラブストーリーに挑む!「マチネの終わりに」主演で石田ゆり子とタッグ
2018年7月17日 05:00

[映画.com ニュース] 歌手で俳優の福山雅治が、芥川賞作家・平野啓一郎氏が2016年に刊行した著書を西谷弘監督のメガホンで映画化する「マチネの終わりに」に主演することがわかった。福山が演じる主人公の天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と惹かれ合い、叶わぬ恋に翻ろうされる女性ジャーナリストの小峰洋子には石田ゆり子が扮する。9月中旬にクランクインする今作は、日本、仏パリ、米ニューヨークで撮影を予定している。
渡辺淳一文学賞を受賞した原作は、40代の男女が6年間にたった3度の出会いの中で悩み、愛し合っていく姿を描き、切なくも美しい大人のラブストーリーとして純文学としては異例の発行部数17万部を突破し、大きな話題を呼んだことで知られている。これまでに「日蝕」「葬送」「決壊」「ドーン」など幾多の意欲作を発表してきた平野氏だが、意外にも映画化されるのは今作が初となる。
福山演じる蒔野は、天才ギタリストとして名を馳せながらも現状の演奏に満足できず、自分の音楽を見失っているという苦悩を抱える役どころだ。原作について、「『それでも、人は人を愛さずには生きていけない』。長く余韻が残る読後感でした。恋愛する、恋愛しないに関わらず、どんな生き方も許容する現代において、『愛』とはどのような意味を持つのか? 人が人を必要とするその時に名づけられる『愛』という感情。目には見えない無形の感情を、今作は可視化できるのではないかと感じています」と説明。そして、「信頼する西谷監督の元で、深く原作に引き寄せられ、まさに洋子そのものが身体に宿っておられるであろう石田さんと、蒔野聡史として向き合えるよう頑張ります」と意欲をみなぎらせている。

一方の石田は、婚約者がいるものの蒔野との叶わぬ恋に溺れていくフランスの通信社に所属するジャーナリストの洋子に息吹を注ぎ込む。海外が舞台となるため、英語やフランス語での演技も披露するそうで、「こんなふうに人を愛せたら……、そんな気持ちで一気に読み終えた『マチネの終わりに』の映画化に参加できることに心震える思いです」と胸中を明かす。それだけに、「かつてこんなラブストーリーがあっただろうかと思うほどこの物語は多面体で、知的で社会的でもあります。人を愛するということの素晴らしさと切なさがほとばしっている物語。緊張もしますがクランクインが楽しみでなりません」と撮入を心待ちにしている。
映画では、蒔野と洋子はすれ違いや思わぬ障害もあり、6年間で3度しか巡り合わない。その歳月を通し、大人だからこそ容易に決められず進められない現実、社会問題にも向き合い、“たった3度しか会わなかった人が、人生で誰よりも愛した存在”になるまでを情感豊かに描き上げる。メガホンをとる西谷監督は、「ガリレオ」シリーズを手がけてきた事もあり、福山も全幅の信頼を寄せる。今作に関しては、クラシックギターの旋律を要のひとつに挙げている。
「この音色という登場人物をどう映像化できるかが最大の課題だと思っています。主演の福山雅治さんはギタリストとして最高峰の人。誰もが得意分野を演じると思われるでしょうが、今回、彼が手にするクラシックギターはエレキやアコギとは全くの異種。常に高みを目指す福山さんらしいチャレンジングな作品になるでしょう」
「マチネの終わりに」は、2019年秋に全国で公開予定。
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