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ボロボロになっても立ち上がる父の姿が胸を打つ「負け犬の美学」予告編完成

2018年7月6日 18:00

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予告編が公開された「負け犬の美学」 ポスタービジュアル
予告編が公開された「負け犬の美学」 ポスタービジュアル
(C)2017 - UNITE DE PRODUCTION - EUROPACORP

[映画.com ニュース] 家族のために奮闘する落ち目のボクサーを描いたフランス製ヒューマンドラマ「負け犬の美学」の予告編が完成した。

映画監督として「憎しみ」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、大ヒット作「アメリ」でヒロインの相手役を演じた俳優としても知られるマチュー・カソビッツが、本格的にボクシングに入れ込み、家族のために体を張るボクサーを熱演した主演作。40代半ばでボクサーとして最盛期を過ぎたスティーブは、たまに声のかかる試合とアルバイトでなんとか家族を養っていたが、ピアノを習ってパリの学校に行きたいという娘の夢をかなえるため、誰もが敬遠する欧州チャンピオンのスパーリングパートナーを引き受ける。ボロボロになりながらも何度でも立ち上がるスティーブに、チャンピオンはある提案をする。

予告編は、娘のためにピアノの購入を決意するスティーブの姿から始まり、その資金を工面すべく、妻に反対されながらも欧州チャンピオンの練習台となったスティーブが、どんなに殴られても、逃げることなく必死にくらいつく姿が映し出されていく。そして、その姿に感銘を受けたチャンピオンから前座試合をオファーされ、負けっぱなしだったスティーブは、自身の引き際のためにも大勝負に出る。負け続けても貫き通したボクシングで、愛娘に何かを伝えようとするスティーブの姿が、エモーショナルに描き出される。

昨年の第30回東京国際映画祭では「スパーリング・パートナー」のタイトルでコンペティション部門に出品。フランスのプロボクサーで、元WBA世界王者のソレイマヌ・ムバイエが、スティーブがスパーリングパートナーを務めるタレク役を演じ、リアルなファイトシーンを生み出している。10月12日から、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開。

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