実際にあった話ほど怖い!「ウィンチェスターハウス」監督兄弟が語る恐怖の本質
2018年6月15日 18:00

[映画.com ニュース] 現在も米カリフォルニア州サンノゼに存在する幽霊屋敷の実話を映画化したホラー「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」を手掛けたマイケル&ピーター・スピエリッグ兄弟監督が、ヘレン・ミレン出演の経緯とこだわった「恐怖」について明かした。
「西部を征服した銃」とまで呼ばれたウィンチェスター銃を開発し、莫大な富を築いた一族の未亡人サラ・ウィンチェスター。最愛の夫と娘を突然の病で失ったサラは、それがウィンチェスター銃で命を落とした者たちの呪いだと信じ、亡霊たちから身を守るために、38年間もの間、1年365日・1日24時間休むことなく屋敷を増改築し続けた。「これは、世にも恐ろしいお化け屋敷を舞台にした幽霊話さ。何が変わっているかと言えば、実在の人物をベースにしていること。屋敷も現存するし、状況も作り話ではない。内容的にも歴史的にも現代と通じるものがある」(ピーター)。
そのサラを演じたのが、「クィーン」のオスカー女優、ヘレン・ミレン。マイケルは「ホラー映画にこれまで出演したことはなかったからね。僕は最初に思ったよ、“ヘレン・ミレンがこの映画に出てくれたらすごいんだけどな”」と当初の想定を振り返るが、ミレンは出演を快諾。ミレンはスピエリッグ兄弟が手掛けたイーサン・ホーク主演作「プリデスティネーション」を鑑賞しており、兄弟たちの作品への出演を希望していたという。「出演を承諾してもらえた時は本当にうれしかったよ」と語るマイケルは、ミレンの存在感に「映画に真実味を与えてくれた」と絶賛を送る。
「ソウ」シリーズ最新作「ジグソウ ソウ・レガシー」の監督に抜てきされ、ひねりの利いた展開で見事な「原点回帰」も披露したふたり。ピーターは「この手の映画作りでいちばん難しいのは、観客をどう怖がらせるか。現実に足をつけたままどう怖がらせ続けるか、ということだ。マイケルと僕は恐怖のタイミングをずらすのが好きでね、“来るぞ来るぞ”と観客が身構えた瞬間ではなく、その前後に恐怖が来るとか、思ってもない方向で起こるとか、そうすることによって怖さを増幅させる」と「恐怖」に対してのこだわりを明かす。
そして、「実際にあった場所と実在した人物を描く本物の物語の場合は、心底怖くなる。映画のキャラクターが本当にいた人物だと、観客はそのことを頭の隅に置いているからね。“ほら、逃げなきゃ、どうか生き延びて”と思ってしまうものさ」と実話が題材の本作ならでは恐怖を語り、「マイケルと僕が期待しているのは、身の毛のよだつほど怖いお化け屋敷映画を堪能してほしいってこと」と観客にメッセージを送った。
「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」は、6月29日から全国公開。
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