生田斗真、“死刑囚役”オファーをお断り!?「もうちょっとポップなものが…」
2018年5月26日 14:35

[映画.com ニュース] 生田斗真と瑛太がダブル主演した瀬々敬久監督作「友罪」の公開を記念し5月26日、生田と瑛太をはじめ共演の夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市、瀬々監督が、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた舞台挨拶に出席した。
25日に全国201館で公開された今作は、1997年に起きた神戸の連続児童殺傷事件をモデルにした薬丸岳氏の同名小説が原作。ジャーナリストの夢に破れ町工場で働き始めた益田(生田)は、同じタイミングで入社した鈴木(瑛太)と出会い、次第に心を通わせていく。しかしあることがきっかけで、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑いを持ち始める。
生田は「この作品には、僕たちの願いがたくさん込められています。特に、これから日本の社会を支えていくような若い世代の方々にご覧になっていただいて、友情とは何かを議論するきっかけになってくれたらと思っております」と神妙な面持ちで挨拶。瑛太も「日本映画がたくさんあるなかで、この映画を見て下さる方々。本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」と感謝を述べた。
瀬々監督は「毎日事件が絶えず起こって、消費されて、更新されていく。そんななかで被害者、加害者のことを考えていこうとすることが、フィクションや小説や映画に求められている仕事のひとつ。これを見ていただいて、今までとは違った目線でニュースを見ていただくことができると思う」と今作の製作の意義を訴えた。
佐藤は、苦悩する主人公たちを演じた生田と瑛太の演技を、「この役を自分のなかに1回入れて吐き出す瞬間の吐き気。それを重々わかって吐き出しているんじゃないかと、完成したものを見て思いました」と独自の言い回しで絶賛。これに瑛太は、「吐き出すことはできました。僕は暴力を受けるシーンが多かったのですが、(相手役の)奥野瑛太くんという人は本当にアクションが下手くそで、本当に顔面に本番で当ててきたり、急に首絞めてビンタしてきたりして、2度と共演したくない(笑)。そういうところでの吐き気はありましたね」と冗談まじりに撮影時を述壊した。
そんな体当たりな演技を披露した生田と瑛太に、瀬々監督が「『デッドマン・ウォーキング』という映画が好きなので、次は生田斗真さんが死刑囚で、それを見る拘置所の刑務官を瑛太さんにやって欲しい」とオファーすると、生田は「(瑛太と)2人で次やるならもうちょっとポップなものがいいねという話はしています(笑)。ちなみにです! ありがたいですけど!」とやんわり“お断り”し、会場の笑いを誘っていた。
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