「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」続編、熱狂の“アディオス”を追った予告編
2018年5月10日 13:00
[映画.com ニュース] 世界中にキューバブームを巻き起こした伝説の音楽ドキュメンタリー「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(1999)の続編「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」の予告編が、陽気で情熱的なメンバーたちの姿をとらえた劇中写真とメイキング写真とともに公開された。
アメリカのギタリスト、ライ・クーダーが、かつて第一線で活躍していたキューバのベテラン歌手や音楽家たちを集めたビッグバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。1997年に発表した同名アルバムでグラミー賞に輝き、同グループの音楽と人柄にほれ込んだビム・ベンダース監督による映画はアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネート。日本でもミニシアターの枠を超える大ヒットを成し遂げ、その熱狂は音楽・映画にとどまらない社会現象を巻き起こした。
前作から18年を経て完成した本作では、ベンダース監督が製作総指揮に回り、新たにルーシー・ウォーカー監督がメガホンを継ぎ、ステージでのグループ活動に終止符を打つと決めた現メンバーによる“アディオス”(さよなら)世界ツアーを追った。カメラは、“最後のステージ”を意識したメンバーたちに迫り、彼らのプロとしてのキャリアの浮き沈み、これまでのパーソナルな旅路、そしてメンバーの死にも肉薄していく。
予告編では、当時一世を風びしたブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの熱狂のステージと、メンバーたちの過去の貴重映像からスタート。続いて、「最後の演奏は墓の中でするよ」「最期の最期まで歌い続けたい」「俺は遅咲きだったが、人生の花は誰にでも必ず訪れるよ」と、人生を重ねてきたメンバーたちの心に響く名言が連なる。情熱的なラテンの調べと、ライブ会場を埋め尽くした観客たちの熱狂、鳴りやまないアンコールが胸を熱くする。
このほど新たに公開された写真では、にぎやかな移動風景や、ハバナのカール・マルクス劇場で演奏する姿、メインボーカルのイブライム・フェレールとルベーン・ゴンザレスが映し出されたステージなどが切り取られており、メンバーたちのエネルギッシュな生き様が感じられる。
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」は、7月20日から、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。