井浦新「ニワトリ★スター」出演は10年越しの「けじめ」
2018年4月21日 21:18

[映画.com ニュース] 俳優の井浦新が主演した「ニワトリ★スター」(公開中)が4月21日、沖縄で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」で上映され、那覇・桜坂劇場で行われた舞台挨拶に井浦、かなた狼監督らが出席した。
同作は、奇妙なアパートで自堕落な共同生活を送る2人の男と、その周りの人びとを描いたバイオレンスファンタジー。くたびれた大麻の売人・草太(井浦)と全身タトゥーの赤髪モヒカン男・楽人は、自由気ままな共同生活を送っていたが、楽人がシングルマザーの月海と生きていくと決意したことで、生活が一変。ヤクザの魔の手が忍び寄り、2人は予測不能な事態に巻き込まれていく。
井浦は、同作に出演した理由を「仲間だからだと思います。仲間たちだけで映画作りをするってなかなかできないこと。僕は10年前に監督から『俺、映画撮るからその時はお前必ず出ろ』と(言われた)。約束していました。けじめですね」と話し、かなた監督らとの固い友情を見せつけた。
かなた監督も、当時はどんな映画を撮りたいかまったく決まっていなかったといい、「作りたいという気持ち」に突き動かされていたと明かす。「監督ひとりだけいても何もできない。チーム全員で作り上げるもので、そのなかにこれを成し遂げようとする人たちがどれだけいるか。どんなジャンルでも、やりたいという初期衝動しかなかった。どんな仕事をしている人でも、やりたいという気持ちを突っ走って行った先には、何かあるんじゃないかと思います」と熱い思いを語った。
そんなかなた監督は、井浦について「何かしら感じるものがずっとあって、何かいつか決着を着けないといけないという衝動があった」というが、楽人を演じた成田凌はオーディションで抜てきした。その際に成田が「『俺しかいません』と言ってきた」と明かすと、井浦は「無謀ですね(笑)」と“弟分”の男気に感心した様子を見せていた。
また、井浦は同作にはアドリブが一切ないと話し、「端から端まで全部監督の言葉なんです。それを一言一句大切にしたかった。その完璧な台本の状態をどう自分たちの血肉にしていくかという作業で、凌とは撮影に入る10日前から2人暮らしをして関係をなじませて。台本の言葉を忠実に、大切にしたかった」と真摯な表情を見せた。
なおこの日は、出演の尚玄、マグナム弾吉、ペロンヤス、シャック、プロデューサーの山下貴裕氏も登壇した。
「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」は、4月22日まで開催される。
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