スピルバーグ&キング 夢の“スティーブン”コラボが数年以内に実現か
2018年4月16日 11:00
[映画.com ニュース] 世界的ベストセラー作家のスティーブン・キングとハリウッドのトップ監督スティーブン・スピルバーグ。同じ時代にキャリアを歩んできたのにもかかわらず、これまで仕事を共にすることがなかった2人が、ついに夢のコラボを果たす可能性が出てきた。
スピルバーグ監督は、米エンターテインメント・ウィークリー誌に「スティーブン・キングと1本も映画を作ったことがないなんて、信じられないよ。彼とはストーリーテラーとして大いに共通する部分があると思うし、もしや血縁関係にあるんじゃないかと疑いたくなるほど、強い精神的繋がりを感じるからね」と語っている。だが実は、キングの長編小説「タリスマン」の映画化に向けて、密かに構想を練っているところだという。
キングがピーター・ストラウブとの共著で1984年に発表した「タリスマン」は、死の床にある母親を救うため、魔法の力を持つ“タリスマン”を手に入れようと、パラレルワールド間を行き来する少年ジャックの冒険を描いたファンタジーホラー小説。プロットに惚れ込んだスピルバーグ監督は、刊行前から当時契約下にあったユニバーサルを通じて映画化権を取得している。キングいわく、「映画化をめぐって話し合いを重ね、実現寸前にまでこぎつけたことも何度かあった」という。
「数年以内には、どうにか実現したいと思っているよ。35年もの間、大切に温めてきた企画だし、自分でメガホンをとることになるかどうかはともかく、僕にとって最高のコラボレーションになることだけは間違いないだろう」と抱負を述べたスピルバーグ監督。米エンタメ界が誇る二大スティーブンによる満を持してのコラボ実現となるか、今後の進捗に期待が寄せられる。