井浦新が“鬼の交渉人”演じた「返還交渉人」映画化決定! 公開は6月30日
2018年4月6日 00:00
[映画.com ニュース] 井浦新が主演した「返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す」が映画化され、6月30日から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開されることがわかった。2017年8月にNHK BSプレミアムで単発のスペシャルドラマとして放送された本作だが、未使用素材を含めた再編集を行い、100分の映画版を創出。井浦は、沖縄返還のため人生をかけた“鬼の交渉人”千葉一夫役を務めている。
1972年5月15日、沖縄が、アメリカから日本に返還された。交渉が始まったのは1960年代。最前線に立っていた実在の外交官・千葉一夫は、沖縄から核兵器を撤去させ、ベトナム戦争の出撃拠点としないよう、激しい交渉を重ねていた。「鬼の千葉なくして、沖縄返還なし」。沖縄の人々の苦悩に真摯に耳を傾け、大願を成就させた伝説の外交官が、生涯をかけて貫いたものを描き出す。
ドラマ「アンナチュラル」などの熱演が記憶に新しい井浦が、主人公・千葉役で作品をけん引。役づくりでは撮影前に沖縄へ渡り、基地などを見学することで「千葉さんの“怒り”を腹の底に溜め込んだ」という。さらに戸田菜穂が千葉を支えた妻・惠子役に扮し、尾美としのり、佐野史郎、故大杉漣さん、石橋蓮司が当時の外務官僚や沖縄主席を演じた。また、音楽は「あまちゃん」などの大友良英、語りは日本映画界の至宝・仲代達矢が担当している。