“のみとり侍”阿部寛、口上披露で会心の笑み「こういう経験も一生ない」
2018年4月2日 20:00

[映画.com ニュース] 歴史小説の第一人者・小松重男の傑作短編集を実写映画化した「のみとり侍」の完成披露試写会が4月2日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、主演の阿部寛をはじめ共演の寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、メガホンをとった鶴橋康夫監督が舞台挨拶に出席した。
客の飼い猫の蚤(のみ)を取り除くことに加え、「床で女性に愛をお届けする」という裏稼業“のみとり”を命じられた、越後長岡のエリート藩士・寛之進(阿部)を描く。出囃子とともに定式幕がゆっくり開くと、金屏風が用意された舞台上に、顔を伏せた阿部の姿が。顔を上げ、鋭いにらみをきかせた阿部は約5分に及ぶ口上を朗々と発し、気合いの入ったファンからは「阿部ーッ!」「新参者ッ!」「裏稼業ッ!」「のみとり屋ッ!」などと掛け声が飛んだ。
一旦幕が閉じ、再び登場した阿部は「疲れました(笑)。ですがこういう経験も一生ないと思って、楽しんでやらせていただきました」と会心の笑み。万雷の喝さいを浴び、「機会があれば、またいつの日か挑戦したい」と意欲をみなぎらせた。そんな姿に、鶴橋監督は「阿部ちゃん、口上、良かった!」と叫んでいた。
一方で、キャスト陣から口々に「監督との仕事が嬉しい」と、尊敬の声を集めていた鶴橋監督。ひとりひとりに感謝の言葉を送ったが、前田と並んでいることに大喜びで「センターマイクでずっと歌い続けてきたあっちゃん。得も言われぬオーラがありました」とニンマリ。続けて、撮影を「セット入り30分前には必ず来ていた。並んで座ります。『何が好きなの』と聞くと、『アウトドアが苦手。本を読んだり、映画を見たりしているのが良いです』。2人きりでいる幸せを感じました。あっちゃんの大ファン」と振り返ると、前田は大笑いしていた。
さらに男性陣には、「女性を喜ばせる“おもてなしプラン”は?」との質問が。豊川が「女性をもてなすという点に関しては、大竹しのぶさんや、寺島しのぶさんに相当鍛えられました。逆らわない、前に出過ぎない、場合によっては目を合わせない。そう乗り切ってきました。大竹さん、寺島さん、どうもありがとうございました」としみじみ語り、阿部も「豊川さんが仰る通り、この2人と共演したときには目を合わせない、何もしゃべらない。ある時、大竹さんに『すんごい冷たいんです』と言いつけられ(笑)、それから目一杯しゃべるようにしました。寺島さんとは、200回ほど舞台でくんずほぐれつのお芝居。今回も心を一緒にし、身を任せました」と笑った。
それでも最後には、阿部は「鶴橋監督の作品に出る。大変なことでした。二つ返事では受けられないプレッシャーがありました。ですが、ここに並んでいる方々に助けていただきました。寛之進を通じて、僕も人の心の温かさを知ることが出来ました。監督は、この作品を40年以上考えてこらられたと言っていました。演じられて光栄です」と締めくくり、観客を大いに喜ばせていた。「のみとり侍」は、5月18日から全国で公開。
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