大森南朋&EXILE AKIRA、映画「この道」で初共演!北原白秋&山田耕筰役に挑戦
2018年3月13日 05:00
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[映画.com ニュース] 童謡誕生100周年を記念した映画「この道」の製作が発表され、EXILE AKIRAと大森南朋が初共演していることがわかった。詩人・北原白秋と音楽家・山田耕筰の波乱万丈の人生を描く作品で、大森が白秋、AKIRAが耕筰を演じる。「陽はまた昇る」「半落ち」の佐々部清監督がメガホンをとり、2月3日にクランクイン。撮影最終日の2月26日には、明治11年に創業した神奈川・箱根の老舗、富士屋ホテルで撮影現場が報道陣に公開された。
「日本人による『童謡』を作ろう」という思いのもと、文学者・鈴木三重吉が刊行した児童雑誌「赤い鳥」。大正7年7月に発刊した同誌は、奇抜な詩で当時名を馳せていた白秋と、日本初の交響楽団を結成した耕筰を創刊メンバーに迎え、日本人の琴線に触れる多くの童謡を発表した。映画は、稀代の天才・白秋と耕筰の知られざる生涯をユーモアを交えて描き出す。
撮影最終日の舞台となった富士屋ホテルは、「007」シリーズなど多数の洋画のロケ地として使用されているが、邦画作品の撮影は本作が初めて。この日撮影されたのは、抒情小曲集「思ひ出」の出版記念会で、白秋が感極まって泣き出してしまう場面だ。熱の入った“泣きの芝居”を見せる大森。カットの声がかかり、オールアップを祝う花束を受け取ると、佐々部監督と抱き合い固い握手を交わした。また本シーンには出演していないAKIRAも駆けつけ、大森をねぎらっていた。
この数時間後に実施されたクランクアップ報告会見には、キャストの大森、AKIRA、貫地谷しほり、松本若菜、柳沢慎吾、羽田美智子、松重豊、メガホンをとった佐々部監督が出席した。日本を代表する詩人を演じた大森は、「北原白秋のイメージは真面目で難しい人かと思っていた。破天荒でわんぱく、素敵な人物だったのだと初めて知りました」と告白。さらに「映画の脚本としてテンポがよく、『なるほど』と思えるような素晴らしい脚本でした」と述べた。
一方、耕筰役のAKIRAは「改めて日本の音楽の素晴らしさに触れることができました」と噛み締める。俳優として“挑戦”の多い現場だったそうで「36歳、52歳、66歳の山田耕筰さんを演じさせていただいたので、その時代、その時代を演じるのはとても大変でした。指揮、バイオリン、ピアノを習得して、劇中で披露しています。そういった意味でも、やりがいのある作品」と振り返った。
「大森とAKIRAはどうだったか」と問われた佐々部監督は、「子どものような大人、“大人子ども”を演じてほしいなと思った。特に白秋という人は、きちんとしていなくて、どこか色っぽい感じがいいと思い、大森くんにお願いした」と述懐。「AKIRAくんは、バイオリン、ピアノの習得など、初めてのことに真っ直ぐに実直に向き合うので、『そういう耕筰さんにすればいいのかな』というヒントをもらった。白秋の良き妻みたいな部分を、きちんと真っ直ぐに演じてくれた。夫婦のようであり、2人の奇妙な友情物語を作れればいいと思いました」と明かした。
劇中で、絶妙なコンビネーションを見せた大森とAKIRA。互いの印象を聞かれると「大好きです」と声をそろえ、相思相愛ぶりをうかがわせる。大森は、「もっと怖い人かなと思っていたのですが、すごく良い人で。スタイルもいいし、横に並ぶのが気まずいなと思いながら(笑)」と絶賛。AKIRAは、「大森さんが現場の空気を作ってくださったので、すぐに溶け込めました。一緒にごはんにも行かせていただき、カラオケで『この道』を大熱唱したり。素敵な時間を過ごさせていただきました」と振り返る。
また女優陣は、大森へのラブコールが止まらず、白秋の三番目の妻・菊子役の貫地谷は「すごくかわいらしくて、母性本能をくすぐりにかかっているなと思いました」とニッコリ。最初の妻・俊子役の松本も、「白秋さんに、耳かきをしてあげるシーンがあるのですが、その時の白秋さんがとてもかわいいんですよ。ニカッと笑うのが、わんぱく少年のよう」と同調したが、大森は「台本通り、台本通り!」「恥ずかしい……」と照れまくっていた。
歴史あるホテルでの撮影は、佐々部監督にとって念願だったそうで「20代後半の頃、結婚する前に今の家内と一泊した思い出がよみがえってきました。僕は、この世界にずっといますが、富士屋ホテルではなかなか撮影をさせてもらえないという定説になっていたので、ここでやれると聞いてびっくりしました。やらせていただいたことに、すごく感謝しています」と感慨深げに語っていた。
「この道」は今秋以降に公開される。
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