知念侑李×中川大志×小松菜奈、ずっと大切にしたい“一生もの”を告白
2018年3月10日 13:35

[映画.com ニュース] 「Hey! Say! JUMP」の知念侑李が映画単独初主演を飾った「坂道のアポロン」が3月10日、全国289スクリーンで封切り。知念のほか、共演の中川大志、小松菜奈、ディーン・フジオカ、中村梅雀、真野恵里菜、松村北斗(ジャニーズJr.)、メガホンをとった三木孝浩監督は、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に立った。
原作は、2009年度「このマンガがすごい!オンナ編」第1位、第57回小学館漫画賞に輝いた小玉ユキ氏の同名漫画。長崎・佐世保で暮らすことになった内気な高校1年生・西見薫(知念)が、札付きの不良と恐れられるクラスメイト・川渕千太郎(中川)や心優しい迎律子(小松)と出会い、切ない恋、胸を打つ友情を経験していくさまを、ジャズを交えながら瑞々しく描いた。
本作のテーマに絡めて「それぞれが考える“一生もの”とは?」という質問が投げかけられると、三木監督は創作活動の指針となっているという矢沢永吉の言葉「楽しめ」と答え、松村はテレビ初出演を果たした際に着用した「服」、真野は幼少期から撮りためている「写真」、中村は自身を支えてくれる「家族」と回答。一方、フジオカは劇中で演じた桂木淳一が使用していた「トランペット」と切り返し「撮影が終わった後、一生の思い出ということでいただいたんです。元々学生の頃、ジャズバンドでギターを担当していたんですよ。いつもトランぺッターを見て『格好いいな』と思っていた。(本作に参加したことで)ずっと置いてけぼりにしていた目標、夢を体験させてもらえた」と語っていた。
小松が一生大切にしたいのは、撮影前に三木監督からもらった「手紙」とのこと。「自分のために手紙を書いてくれているのがすごく嬉しくて。グッとくる内容だったんです。(読むたびに)背中をポンと押してくれる感じです」と話し、かつてタッグを組んだ「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」でも同様に手紙を受け取っていたことを明かした。中川は「役者業との出合い」と口火を切ると、10歳の頃に原宿の竹下通りでスカウトされた出来事を述懐し「あの日、あの時間にいなかったら声をかけられることもなかったでしょうし、この場所で皆さんと一緒に並んでいることもなかったはず。あれがなかったら僕の人生は全く違うものになっていたのかなと思います」としみじみ。そして「映画というものも“一生もの”だと思います。ずっと残っていくものに携われるのはすごいこと」と思いの丈を述べていた。
トリを任された知念は迷うことなく「映画『坂道のアポロン』」。「不安とプレッシャーのなかで挑んだ作品でしたが、皆さんが本当に温かくて。監督の作品に対する愛、僕たちへの愛が強かった。愛にあふれた作品なんです。ピアノの練習を含めると、関わった時間は約1年半、ここまで長い期間をかけて仕事をしたことも初めてでした。僕のなかでずっと忘れることのできない“一生もの”の映画になりました」と充実の表情を浮かべた。さらに、締めの挨拶では「ひとりでも多くの方の心に残ることを願っています。この作品が誰かの“一生もの”になってくれたらなと思っています」と客席に言葉を投げかけていた。
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