今井美樹、舘ひろし×黒木瞳「終わった人」で19年ぶりの映画主題歌!
2018年3月6日 12:00
[映画.com ニュース] 歌手の今井美樹が、舘ひろしと黒木瞳が約20年ぶりの共演を果たしたコメディ映画「終わった人」の主題歌を担当することが決定。夫・布袋寅泰による書き下ろし楽曲「あなたはあなたのままでいい」を歌い上げる。今井が映画の主題歌を担当するのは、1999年に公開された「リング2」の「氷のように微笑んで」以来、19年ぶりとなる。
脚本家・内館牧子氏の同名小説を基に、ホラーの名手・中田秀夫監督がハートフルコメディに初挑戦。大手銀行の出世コースから脱落したまま定年を迎えた壮介(舘)は、「とにかく働きたい」と一念発起し、通い始めたカルチャースクールで、自身と同じ岩手出身の受付嬢・久里(広末涼子)と出会う。壮介は妻・千草(黒木)や娘・道子(臼田あさ美)から「恋でもしたら」とからかわれていたことを胸に、久里へのちょっとした浮気心を寄せていく。
17年春にオファーを受けた今井は「『終わった人』という強烈なタイトルに心がすぐ反応して、まだ台本も何も読まないうちに、この作品に参加させていただくことを決めました」と迷いはなかったようだ。「『終わった人』というドキッとする言葉に、内館さんが何を託していらっしゃるのか、そして、あの中田監督がそれにどう反応されたのか、それをどういう形にされるのか…そんな興味が頭を巡りました」と振り返り、映画鑑賞後は「もう胸がいっぱいでした」としみじみ。「何度も吹き出して笑い、難しい気持ちでため息をつき、気づけば涙がこぼれていました。そして穏やかなラストシーンの後に、自分の声が流れて来た時、この作品に参加させていただけて本当によかったなぁ…と思いました」と充実の様子で語っている。
そして「人生の折り返し地点を過ぎた今、自分たちのペースで自分たちらしく生きていくことでいい。“あなたはあなたのままでいい”と、この曲が背中を押してあげるような存在になれればいいと思う」と言葉を紡いだ今井。中田監督の書き下ろしリクエストを受けて、作詞・作曲を手がけた布袋は「この映画は50代半ばを迎えた私たち夫婦にも力を与えてくれた。この歌が、心の故郷を目指して、今日も自分らしく生きていたいと願う人への、静かなエールとなりますよう」と楽曲に込めた思いを明かしている。
舘は「今井さんの温もりのある歌声と、人生の機微を優しさで表現された布袋さんの曲を聴いた時、壮介と自分自身が重なり合い、胸が熱くなりました」と感動しきり。「夫婦は、不思議な“縁の糸”で繋がっています」と前置きした黒木は「その糸が綺麗な模様を編み出すときもあれば、絡みあい無様なダマになってしまうときもある。喜びも悲しみもともに過ごし、ときには怒りや無気力も共有し、夫婦という“縁の糸”を編んでいく。布袋さん&今井さんの主題歌を聴いていると、その糸が織りなす景色が鮮やかに見えました」とコメントを寄せている。
「終わった人」は、2018年6月9日から全国で公開。
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