マーベル映画屈指の悪役が「ブラックパンサー」で誕生!期待のホープが語る悪役の魅力
2018年2月28日 18:00

[映画.com ニュース] いい映画にいい悪役は欠かせない。そんな映画ファンの常識を、全米で大旋風を起している「ブラックパンサー」は改めて証明した。マーベル・シネマティック・ユニバース屈指の悪役エリック・キルモンガーを演じた、ハリウッド期待のホープ、マイケル・B・ジョーダンが1月末、米ビバリーヒルズでインタビューに応じた。
映画は、国王とヒーロー、2つの顔を持つブラックパンサーことティ・チャラの成長と戦いを描くアクション大作。ジョーダン演じるキルモンガーは、アメリカの元秘密工作員。ティ・チャラが治めるアフリカの小国ワカンダの大きな秘密を握り、王座を狙う。
本作でメガホンをとったライアン・クーグラー監督とは、「フルートベール駅で」「クリード チャンプを継ぐ男」に続く3度目のタッグ。「ライアンと一緒に成長することができてラッキーだった」というジョーダンは、自身初となる悪役のオファーを即快諾。「彼と一緒にまたセットに戻って仕事ができることにとても興奮した。ストーリーやビジョン、集めようとしているキャストを聞いたとき、頭を悩ませることは何もなかった」と、絶大な信頼を寄せる。
主人公ティ・チャラは亡き父の後を継いで国王に就任し、国を守るために戦う。一方のキルモンガーは、抑圧された同胞に力を与えるため、国を支配しようと戦ってきた。「2人は同じことを大事に思っているが、ただ全く違う育てられ方をしただけ」で、「僕とライアンにとってコインの表と裏を見せることはものすごく重要だった」と語る。

キルモンガーはアメリカで生まれ育ったため、髪型は実際のアフリカ系アメリカ人の文化を取り入れたドレッドロックにした。役づくりのために1年近く髪を伸ばしたというジョーダンは、「家に帰ってシャワーを浴びても、キルモンガーだと感じたかった。できるだけ長く彼のままでいようとした。傷や金歯、そういったすべてが役づくりに必要だった。鏡の中の自分を見た時、僕はエリックを見たよ」と、役とともに過ごした日々を振り返る。
「まるで初登校のときみたいにソワソワと落ち着かなかった」という撮影初日は、キルモンガーとティ・チャラが初めて会う重要な場面に主演のチャドウィック・ボーズマンと挑んだ。「全生涯をかけてその瞬間を待っていた男と、相手が存在していたことさえ知らなかった男が出会うとどうなるのか」。それを演じるのはとても楽しく、印象深かったと明かした。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の悪役について、「その中でも最も興味深いキャラクターたちは、背景が理解できて感情移入できる。悪人だから好きになってはいけないはずだけど、彼らの言い分は一理あるんだ」と分析し、クーグラー監督のメッセージ性の強い映画づくりと、マーベルのエンタテインメント性が組み合わさることで、「楽しませると同時に、何かを感じたり、考えさせたりする複雑なキャラクターができる」と言い、自分でもそのようなアプローチで役に取り組んだと語る。「アフリカにルーツを持つものはみな同胞」「弱いものに武器を」という信念のもと、自分の信じる“正義”を果たそうとするキルモンガーは、アフロアメリカン社会の代弁者であり、間違いなくMCUのなかでも魅力的で共感を呼ぶ悪役だ。
「ロッキー」の新章「クリード チャンプを継ぐ男」の成功に続き、本作でますます株を上げたジョーダン。「僕はただ仕事をしているだけだ。僕が演じたキャラクターを、みんなが気に入ってくれるのは嬉しいよ」と照れ笑いしながら、「僕たち役者もストーリーテラーと同じように責任を持たないといけない。次世代がより良くなるように正しいことを教え、ポジティブに強くしていくことに対してね。僕は、役者としてそういうことを楽しんでいるし、フォーカスしようとしているんだ」と謙虚に語った。
「ブラックパンサー」は、3月1日から全国公開。

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