“世界で最もマジカルな場所”の側にある貧困「フロリダ・プロジェクト」ティザー予告
2018年2月23日 12:00
[映画.com ニュース]全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」のショーン・ベイカー監督最新作「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」の、ティザー予告編が公開された。
定住する家を失ったシングルマザーのヘイリー(ブリア・ビネイト)と6歳の娘ムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)は、“世界で最もマジカルな場所”といわれるフロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」で、その日暮らしを送っている。ムーニーは同じくモーテルで暮らす子どもたちとともに冒険に満ちた日々を過ごし、管理人ボビー(ウィレム・デフォー)はそんな子どもたちを厳しくもあたたかく見守っていたが、そんな日常がある出来事をきっかけに大きく変わりはじめる。全編35ミリフィルムで撮影された。
公開されたティザー予告編は、アイスクリームを食べながらモーテルのロビーに居座るムーニーとその友人を、ボビーが追い出すシーンからスタート。劣悪な住環境すらも楽しんでいるような子どもたちとは対照的に、大人たちは厳しい現実のなかでなんとか家賃を工面する。終始無邪気に振る舞うムーニーだが、映像の終盤には、ヘイリーの感情の機微を感じ取り「もうすぐ泣き出すよ。大人が泣く時分かるんだ」と明かす繊細な一面も収められている。
「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」は、5月12日から東京・新宿バルト9ほか全国公開。