桜田ひより、記憶がないほど役に没頭した「祈りの幕が下りる時」
2018年1月25日 07:00

[映画.com ニュース] 進境著しい女優の桜田ひよりが、東野圭吾氏の人気ミステリー“加賀恭一郎シリーズ”の映画化第2弾にして完結編となる「祈りの幕が下りる時」に出演し、好演を披露している。松嶋菜々子が演じる女優兼演出家・浅居博美の少女期(14歳)に扮した桜田が撮影を振り返るとともに、今後の女優活動に思いを馳せた。
2010年4月に「新参者」として連続ドラマがスタートした同シリーズはその後、2本のスペシャルドラマ(「赤い指」「眠りの森」)として制作・放送され、12年には初の映画化「麒麟の翼 劇場版・新参者」が興行収入16億8000万円のヒットを記録。第48回吉川英治文学賞に輝いた今作は、これまでのシリーズで解き明かされることがなかった、最大の謎ともいえる“加賀の母の失踪”の真相が明らかになるとともに、加賀がなぜ「新参者」になったのかに迫る。
劇中には、3人の浅居博美が登場する。14歳の頃を桜田、美しい舞台女優へと成長した20歳の頃を飯豊まりえ、そして気鋭の舞台演出家となった現在の姿を松嶋が担っている。夢だった明治座で自身が演出を手がける「異聞・曽根崎心中」上演中に、同級生の押谷道子が殺害されてしまうという設定ではあるが、時系列を追って順撮りしたわけではなかったので、桜田が感じていたプレッシャーが相当なものであったことは想像に難くない。

今回の役はオーディションで勝ち取ったそうで、「14歳の博美にとって一番重要なシーンを皆さんの前で演じてみる感じでした。今までにない役だったので、どんな風にやったら役に近づくことができるのか悩みました」と述懐。撮影で印象に残っているのは、「怖い人に腕をつかまれて引っ張られるシーン。初めての経験だったので、今まで味わったことのない感覚がありました。うまく言葉で表現できないのですが、演じているときは懸命で全く記憶になくて、終わった後も感情が残るくらいそこに入っちゃって。自分の中で何が起きたのか分からないくらい」だという。
やりがいのある役を得ることが出来たが、次なる目標は主演の阿部寛や松嶋と対峙して作品の世界を生きること。「改めて演技の楽しさを感じることができました。何もかもを忘れるくらいお芝居に没頭することが楽しかった。今年は高校生になるので、いろんな役に挑戦できる1年にしたいです。そして、もっと映画のお仕事をたくさんさせて頂けるように頑張っていきたいです!」
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