松江哲明「コンフィデンシャル 共助」のコメディとアクションのバランス感覚を称賛
2018年1月17日 18:00

[映画.com ニュース] 韓国で2017年上半期No.1となる観客動員数約781万人を記録した「コンフィデンシャル 共助」のトークイベントが1月16日に都内で行われ、アクション映画に造詣の深いライターのてらさわホーク氏とドキュメンタリー監督の松江哲明が出席。2人によるアクション談義が繰り広げられた。
韓国の熱血刑事と北朝鮮のエリート刑事という正反対の2人が極秘でタッグを組み、韓国へと逃亡した北朝鮮の犯罪者を捕らえるために史上初の“南北共助捜査”に挑むさまを、ド派手なアクションとともに描き出した本作。ドラマ「シークレット・ガーデン」のヒョンビン、第90回アカデミー賞の韓国代表に選出された「タクシー運転手 約束は海を越えて」(4月21日公開)が控えるユ・ヘジン、女性アイドルグループ「少女時代」のユナらが出演する。
映画上映後にステージに登壇した松江監督は、映画を堪能したばかりの観客の顔を見渡し、「皆さん和やかな感じがありますね。よく分かります。その延長でお話ができれば」と笑顔でコメント。てらさわ氏も「ホッコリとした感じがしますよね。いいものを見たなという充実感がありましたね」とその意見に同意。さらに松江が「(コメディタッチで)ゆるい映画だと油断させていた分、カーチェイスとかのアクションシーンに力が入っていてすごい映画なんですよ。80点の映画かなと思ったら、意外に85点、90点の映画だったというような。だからいいものを見たなという感覚になるんですよね」と付け加えるなど、すっかりこの映画に魅了された様子の2人だった。
韓国側の熱血刑事を演じるのは、「ベテラン」の名優ユ・ヘジン。劇中にも「破壊的な顔」とやゆされるシーンがあるなど、その個性的な存在感が非常に印象に残る。てらさわ氏も「普通の映画なら、ユ・ヘジンのキャラクターは、気持ちは熱いけどはみ出し者という感じで描き出しがちですけど、この映画はただの普通の使えないおじさんと描き出したことが新しいし、勇気があるなと思いました。それが結果的に(二枚目のヒョンビンとの)コントラストとなった。この人ができる人だったら2人に差がなかったかもしれないけど、この顔と相まって……。そこがこの映画の強いところですよね」とコメント。
さらに松江が「僕が韓国映画が好きなのも、イイ顔の系譜があるから。最近だとオ・ダルスもいるし、その前だとソン・ガンホとかもいる。そういったいい顔の人たちがちゃんと格好いい。そこに説得力があるのは、演技力だけじゃない。皆さん動けるし、ちゃんと体も張っているから。だからごまかしているんじゃなくて、役者さん本人が出しているものがあるんですよね」と付け加え、2人の熱い思いがあふれ出すイベントとなった。
「コンフィデンシャル 共助」は、2月9日から全国公開。
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