長澤まさみが盗撮？ 高橋一生「 ネット社会怖い」

この日の試写会は80分の1という高倍率。中には晴れ着姿の新成人の女性の姿も。しかし、高橋は「男性は僕ひとりと聞いていたんですが、（マスコミの男性もいて）違いましたね」と残念そう。正月の過ごし方を聞かれると、「（静岡の）実家に帰って、幼なじみと毎年恒例なことを済ませました。安心しますね」（長澤）。「31日、某歌のお祭り（NHK紅白歌合戦）があって、即海外に行きまして、元日は移動で終わり、4日くらいに素晴らしい景色の中で、初日の出を見ました。いずれ、みなさんに共有していただける機会があると思う」（高橋）と報告した。

「世界の中心で、愛をさけぶ」で共演経験もある2人。「新たに発見したことは？」 と聞かれると、長澤は「やっぱりすごいなと思いました。役作りで細部までこだわりがある。近くで演じることが多かったのですが、眼鏡から匂いがして、なんだろうと思っていたら、実は眼鏡を古めかしくするためにコーヒーを使っていたんです」と言うと、高橋は「（小道具係に）もう少し古い感じに見せたいというと、コーヒーで鈍い色にしてくれたんです」と秘話を明かした。一方の高橋は「芯が強い女性だなと思いました。パッケージングは柔らかいんですが、現場での居住まいで感じました」と話した。

映画はキャリアウーマンの由加利（長澤）が、運命的な出会いで結ばれた恋人・小出桔平（高橋）がついた大きな嘘に翻ろうされる姿を描く。内容にちなんで、最近ついた嘘を聞かれると、高橋は「昨日、嘘をつきました。『差し入れのバナナチョコ大福を食べないですか？』と聞かれて、『バナナ嫌いですから』と答えた。本当は大好きで、僕の好みを見透かしてきたなと思ったんですが、食べると、止まらなくなってしまうから」と笑う。

映画のように、別人の人生を送れるなら、という質問には、長澤は「CMの監督になりたい。この映画の（中江和仁）監督もCMディレクターなんですけども、楽しそうだな、と。こういう仕事もあるんだと気づいた職業だったので」。高橋は「山小屋を作って、オーナーとして、お客さんを泊めたい」と話した。

イベントでは、「騙され女子の危険度」を診断する心理テストも。2人の結果は最も危険度が低い10％。長澤は「人の嘘は気付きますね。会話からかな」。高橋は「呼吸で分かるのかな。口を開けているとか、開けていないで。嘘は分かる方ではありますね」と語った。

観客からの質問を受け付けるコーナーでは、「役と重なる部分はありますか？」との質問も。長澤は「集中するあまり、周りが見えなくなる部分はあるかな」。高橋は「自分との差異は考えられない。逆に似てないのは、髭が生えない部分。髭は全部メイクなんです。『くたびれちゃうと思うので、寝ていてください』と言われたんですが、（その姿を）長澤さんに盗み撮りされた」。長澤は「今日の一生君といって、舞台の時に作ったLINEのグループで写真を共有しました」と言うと、高橋は「僕はグループに入っていないので、知らなかった。ネット社会は怖い」と冗談半分に話していた。

「嘘を愛する女」は、1月20日から全国で公開。