桐谷健太、入江悠監督作「ビジランテ」の“中毒作用”にニヤリ
2018年1月6日 18:15
「あけましておめでとうございます!」と挨拶し、ファンとがっちり握手を交わしながら、ステージに登壇した桐谷。昨年12月9日の封切りから約1カ月が経過したが、客席はほぼ満席の状態だったため「多くの映画が公開されているなかで来ていただきありがとうございます。嬉しいです」と謝意を示した。「業界の方々にも評判がいいですし、1カ月前に見た人の頭の中にきちんと残っている作品。もう1回見たいと言っていただけている。すごくクセになるというか、中毒性のある映画だと思っています」と語っていた。
桐谷の言葉通り、観客はリピーター層が多く、なかには8回も鑑賞したというファンも。「マジっすか!? 大丈夫? 大丈夫ですか? 結構重い作品ですけど」と慌てていた桐谷だが、すぐさま報道陣を見つめながら「やっぱり中毒性のある作品みたいですね」とニヤリ。キャラクターのバックグラウンドの説明をなるべく省略していることから「観客それぞれの答えがあると思う。見終わった後に誰かと話したくなるはず。僕もあと何回か見に来ようと思っているんですよ」と話していた。
高校時代に失踪した長男・一郎(大森南朋)、市議会議員で町の自警団団長でもある次男・二郎(鈴木浩介)、デリヘル業雇われ店長の三男・三郎(桐谷)を主軸にした物語であることから「誰に一番共感できるか?」という質問が観客に投げかけられた。一郎に共感した男性が「長男の性(さが)。土着的なところに帰ってくるという点」と回答すると、桐谷は納得の表情。そして、二郎と同じく“長い物には巻かれる”性格の女性には「普通の生活している人は、心当たりがある部分はあるのかもしれない」と切り返していた。
最も挙手した人が多かったのは三郎だったため、桐谷は「僕だけですもん、(舞台挨拶に)あがっているの。そらそうですよ、言うてくれますよ(笑)」と謙そんしつつも「何度も言ってますけど、代表作ができたなと感じています」と胸中を吐露した。「今までに演じたことのない役。自分としてはやりがいがあった。撮影は約3週間、朝から晩まで演じていたので、三郎としての時間の方が多かったんです。三郎という人間としてずっと生きれた」と充実の撮影を振り返っていた。