山田杏奈主演「ミスミソウ」“覚悟”必須の特報完成! 清水尋也の参戦も決定
2017年12月25日 18:00

[映画.com ニュース] 「ハイスコアガール」「でろでろ」などで知られる押切蓮介氏の漫画を、内藤瑛亮監督が実写映画化する「ミスミソウ」の特報が、このほど完成した。あわせて、追加キャストも発表され、「ソロモンの偽証」(前篇・後篇)、実写版「ちはやふる」といった話題作への出演が相次ぐ清水尋也の参加がわかった。
「ライチ☆光クラブ」「先生を流産させる会」の内藤監督が、“最強のトラウマ漫画”と謳われる同名コミックを映画化。雪が舞い散る田舎町に渦巻く、嫉妬、虐待、絶望など“人間の負のエネルギー”を、激しいバイオレンス描写とともに映し出す。ゲームアプリ「城とドラゴン」のCM、人気バンド「KANA-BOON」のミュージックビデオへの出演で話題を呼んだ新進女優・山田杏奈が、壮絶ないじめを受け、心が崩壊していく少女・野咲春花という難役に挑戦する。
タテタカコによる主題歌「道程」が流れる特報は、家族を焼き殺された春花が壮絶な復讐に身を投じるさまを活写。白銀の世界を赤く染めていく鮮血、身震いするほどの殺りくシーンが連続しており、39秒の映像ながらも視聴には“覚悟”が必須だ。「特報映像を見ると撮影の時の雪の冷たさを思い出します」と述懐した山田は「一面の雪の中に飛ぶ血は残酷だけどとても綺麗な画だなと思いました」と感想を述べている。
清水が演じるのは、春花が唯一心を開くクラスメイト・相場晄(あいば・みつる)。「この作品には暴力的かつグロテスクな表現が多く含まれていますが、そこに垣間見える切なさや儚さが、1番の魅力だと僕は思っています。全ての根底にあるモノは“愛情”です」と作品の魅力を解説すると「それぞれの抱く愛情が次第に歪んでいってしまう様を、繊細に表現していきたいと思いながら臨みました」と芝居へのこだわりを告白した。山田は清水の役者としての姿勢に感銘を受けたようで「清水くんはお芝居に対しての姿勢がいつも真剣で見習わせていただくことが沢山ありました。現場でも面白い話をしてくださってキャストみんなで盛り上がることがありながらも、視野を広く持っている方でした。そのおかげでやりやすい雰囲気になってる場面が多々あって相場役が清水くんでよかったと何度も思いました」と語っている。
「映画化にあたり、凄惨な暴力の奥にある切実な感情を映し出そうとしました」と明かした内藤監督。「オーディションで選ばれた10代の俳優たちは、降り積もった雪のうえで血塗れになりながら、皆忘れがたい表情を見せてくれました」とフレッシュな才能が作品のキーになったことを述べると「僕にとって代表作と呼べる作品に仕上がったと自負しています」と自信をのぞかせている。
一方、原作者の押切氏は「雪が残る山奥は凍えるような寒さで、撮影見学にその場へ到着した10分後に自分は体調を崩しました。そんな厳しい撮影現場の中でキャストさんやスタッフさん達が撮影に挑んでいるのです」と内藤組の熱量の高さに圧倒されたようだ。「ろくに撮影現場に立ちあわず、ほとんどノータッチだった自分がここでコメントをする事におこがましさすら感じます。零号試写を見てそれだけ鬼気迫るものをこの映画に感じたからです。この映画に携わった方々に敬意を表します」とコメントを寄せている。
(C)押切蓮介/双葉社 (C)2017「ミスミソウ」製作委員会
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