ピーター・ジャクソン、ワインスタインのブラックリストの存在を認める
2017年12月22日 11:00

[映画.com ニュース] ハリウッドを揺るがす一大スキャンダルの火種となった大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインの性的暴行およびセクハラ事件に関する新たな情報が、ピーター・ジャクソン監督によって明るみに出た。米バラエティが報じている。
ニュージーランドのニュースサイトStuffのインタビューで、「ロード・オブ・ザ・リング」ならびに「ホビット」シリーズでの体験を振り返ったジャクソン監督は、「おそらく1998年のことだったと思うんだけど、当初、製作元だったミラマックスから、『ミラ・ソルビノとアシュレイ・ジャッドは問題の多い女優だから、絶対に避けるように』と勧告されたのを覚えているよ」と告白。さらに「その時は、ワインスタインの意図など知る由もなかったけど、今になってみれば、あれは組織的隠蔽工作以外の何ものでもなかったとわかるし、吹き込まれたデマをうのみにしたせいで、才能豊かな2人の女優をキャスト候補から外したことを申し訳なく思っている」と語っている。先陣を切ってワインスタインからのセクハラ被害を告発したソルビノとジャッドが、“ブラックリスト”に載せられていた事実を認めた。
ワインスタインのブラックリストに挙げられていたことを知り、ソルビノが「この記事を読んで泣き崩れたわ。ハーベイ・ワインスタインが私のキャリアを潰したという、これまで確証がなかった疑いは正しかったのね。ピーター・ジャクソン監督、正直に話してくれてありがとう」と自身のTwitterで胸中を吐露した。一方、ジャッドも「あの時のことは、今でもよく覚えているわ」とツイートしている。
ジャクソン監督はまた、ワインスタイン兄弟とは2度と仕事をしないと誓った経緯について、「ハーベイにしても弟のボブにしても、二流マフィアのチンピラかと思うほど態度が悪くて、こんな輩とは一緒にやれないと思ったんだ」と辛辣に語った。
ちなみにワインスタイン本人は、「当初プロデューサーだったとはいえ、同映画のキャスティングには一切関わっていません」という代理人のコメントを通じて、ブラックリストの存在を否定している。
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